2023.9.15(金)株式相場 株式相場の記録をしていきます
経済動向
日経平均株価は前日比364.99円高と大幅続伸。前日の米株式市場では、NYダウが331ドル高と3日ぶりに反発。ソフトバンクグループ傘下の英アーム・ホールディングス<ARM>が新規株式公開(IPO)し好調なスタートを切ったことから半導体株などハイテク株が上昇した。この流れを受けた、東京市場も大きく値を上げて推移。日経平均株価の上昇幅は一時400円を超え、7月3日のバブル後高値(3万3753円)に迫る場面があった。自動車や商社、海運のほか半導体関連などハイテク株が堅調。原油価格はWTIベースで10カ月ぶりに90ドル台に乗せたことから、石油関連株も値を上げた。
中国株式市場は下落。この日発表された同国の8月の鉱工業生産や小売売上高は予想を上回ったが、不動産指標の悪化が嫌気された。ただ、香港株は上昇。人民元も対ドルで約2週間ぶりの高値を付けた。中国の経済指標が好感された。
欧州株式市場は続伸して取引を終えた。資源株や自動車関連株が上昇した。予想を上回る中国の経済指標を受けて高級品銘柄も買われ、欧州中央銀行(ECB)が利上げ停止が近づいていると示唆したことも相場を押し上げた。週間ベースでも上昇した。
米国株式市場は大幅反落して取引を終えた。消費者需要の低迷を懸念して半導体株が下落したほか、国債利回りの上昇がアマゾン・ドット・コムなどを圧迫した。半導体製造装置メーカーのアプライド・マテリアルズ、ラ
ムリサーチ、KLAがいずれも4%超下落。半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が主要取引先に納入延期を要請したとのロイター報道を受けた。エヌビディアが3.7%安、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が4.8%安となったほか、ブロードコム、マイクロン・テクノロジーも2%超下落し、フィラデルフィア半導体指数<.を押し下げた。 市場は9月20日まで開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で米連邦準備理事会(FRB)が金利を据え置く可能性を依然97%とみている。11月に金利を据え置く可能性は67%だった。