2023.9.28(木)株式相場 株式相場の記録をしていきます
経済動向
日経平均株価は前営業日比499.38円安と大幅反落。きょうは9月期末の配当権利落ち日にあたり224円あまりの下落圧力が働いたが、それを差し引いてもリスク回避ムードの強い地合いだった。日経平均は前引け間際に一気に下げ幅を広げ、後場寄りには700円近く下落する波乱含みの展開となった。前日の欧米株市場が総じて軟調で、米長期金利が約16年ぶりの高い水準をつけるなどハイテク系グロース株には向かい風の強い相場環境となり、東京市場でも市場センチメントが弱気に傾いた。後場後半は買い戻しや押し目買いで下げ渋ったものの、大引け間際に売りが出て戻りは限定的だった。値下がり銘柄数は1500を上回り、プライム上場銘柄の84%を占めた。なお、売買代金は4兆円近くに膨らんだ。
中国株式市場は優良銘柄で構成するCSI300指数が反落して終了した。中国の大型連休を控えて警戒感が強い。香港株は高金利への懸念で下落した海外市場に追随して急反落した。
経営再建中の不動産大手、中国恒大集団は28日、許家印会長が違法行為の疑いで法律に基づき強制措置の対象になったと当局から通達されたと発表した。ブルームバーグ・ニュースは27日、許家印会長が警察の監視下に置かれていると報道。これを受け、中国恒大集団の株式が28日、香港取引所で売買停止になった。
欧州株式市場は6営業日ぶりに反発して取引を終えた。資源株が買われて相場を押し上げた。ドイツの9月のインフレ率が予想を下回ったことも投資家心理を高めた。ドイツの9月消費者物価指数(CPI)速報値は、欧州連合(EU)基準(HICP)で前年同月比4.3%上昇。伸びは8月の6.4%から鈍化した。市場予想の4.5%も下回った。
米国株式市場は主要3指数が上昇して取引を終えた。投資家が最新の経済指標を消化するとともに、米国債利回りの急上昇が失速したことが背景。
投資家は米議会が政府機関閉鎖を回避できるかどうかも注視している。米国債利回りはこのところ16年ぶりの水準に上昇し、株価を圧迫してきた。米商務省が28日発表した第2・四半期の実質国内総生産(GDP)確報値は、年率換算で前期比2.1%増となった。改定値と一致し、第2・四半期もかなり力強い成長ペースが維持された。