2024.4.10(水)株式相場 株式相場の記録をしていきます
経済動向
日経平均株価は前営業日比191.32円安と3日ぶり反落。朝方から売りが先行し、日経平均は終始前日終値を下回る水準で推移した。前日の米国株市場では3月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控え様子見の地合いとなり、NYダウがわずかながら続落となった一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は続伸するなど高安まちまちだった。これを受けて東京市場でも積極的な買いは見送られ、足もと持ち高調整の売りが優勢となった。米長期金利が上昇一服していることはポジティブ材料ながら、外国為替市場では円安にも歯止めがかかっており、中東での地政学リスクも意識されるなか、主力ハイテク株の方向性が定まりにくかった。売買代金は3兆8000億円台と前日に続き4兆円台を下回った。ただ、値上がり銘柄数が値下がりを上回っており、個別株の物色意欲は失われていない。
中国株式市場は不動産株が売られ下落して取引を終えた。格付け会社フィッチは9日、中国の格付け見通しを「ネガティブ」に引き下げた。同国の財政見通しに対するリスクが高まっていることを理由に挙げた。香港株式市場はハイテク株主導で上昇。
欧州株式市場は反発して取引を終えた。銀行株やエネルギー株が上昇した。STOXX欧州600種銀行株指数は0.90%、石油・ガス株指数は0.61%それぞれ上げた。一方、金利動向に敏感な不動産株指数は1.57%下落。3月の米消費者物価指数(CPI)の上昇率が市場予想より上回ったことを受け、金融市場では米連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始は9月に後ずれするとの観測が高まった。
米国株式市場は主要3指数とも急落して取引を終えた。朝方発表された3月米消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回ったことで、米連邦準備理事会(FRB)が早ければ6月にも利下げに踏み切るとの期待が打ち消された。3月CPIは前年同月比3.5%上昇。前月の3.2%上昇から加速し、昨年9月以来の大幅な伸びとなった。市場予想の3.4%も上回った。これを受け、インフレ率がFRBの2%目標に戻るまでの道のりはまだ長いとの見方が広がり、主要株価3指数がいずれも寄り付きから大きく下落した。