2023.10.2(月)株式相場 株式相場の記録をしていきます
経済動向
日経平均株価は前営業日比97.74円安と3日続落。きょうの東京市場は朝方リスク選好、先物主導の買い戻しで日経平均は500円を超える上昇を示し3万2000円台を大きく回復した。前週末の米国株市場では長期金利の高止まりを嫌気してNYダウが反落したものの、その後つなぎ予算の成立で米政府機関の閉鎖リスクが目先解消されたことで、東京市場も取引開始直後は空売り筋の買い戻しで株価に浮揚力が働いた。外国為替市場で円安が進んだことも追い風になった。しかし、後場に入ると地合いが一変し下落に転じた。買い戻しが一巡すると上値を買う実需買いの動きはみられず、米長期金利が時間外で上昇したことなどが嫌気されて幅広い銘柄に売りが出た。大引けは安値引けとなり、プライム市場の約7割の銘柄が下落した。
経営再建中の不動産大手、中国恒大集団は2日、香港証券取引所に3日からの取引再開を申請したと発表した。中国恒大に関するその他の内部情報で開示が必要なものは現時点でないという。中国恒大は先週28日、香港取引所で売買停止になった。許家印会長が警察の監視下に置かれているとの報道を受けた。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は2日、中国恒大が未完プロジェクトの完成に苦心しているとし、許家印会長が資産を国外に移転しようとした疑いで調査を受けていると報じた。
週明けの欧州株式市場は反落して取引を終えた。国債利回りの上昇が株価を圧迫した。また、ユーロ圏の製造業が引き続き幅広く低迷していることを示す指標も嫌気され、売りが優勢となった。STOXX欧州600種指数は取引時間中に一時、3月下旬以来の安値を付けた。ユーロ圏債券市場では、指標となる独10年債利回りが一時2.922%と、先週付けた12年ぶりの高水準に向け再び上昇した。
米国株式市場はS&P総合500種がほぼ横ばいで取引を終えた。公益事業株が大幅安となった。市場では連邦準備理事会(FRB)が金利をより長期にわたりより高水準に維持しなければならなくなる可能性が注視されている。一方、ナスダック総合は小幅高。ゴールドマン・サックスがトップピック銘柄のコンビクションリストに追加した半導体大手エヌビディアが2.9%値上がりした。