2023.9.20(水)株式相場 株式相場の記録をしていきます
経済動向
日経平均株価は前営業日比218.81円安と続落。前日の米国株市場で米長期金利の上昇を警戒しNYダウが反落したことを嫌気して、広範囲に売りが目立つ展開に。日本時間あす未明に判明するFOMCの結果を前にポジション調整の売りが優勢となった。前場は朝方に小幅高でスタートした後に値を消しすぐにマイナス圏に沈んだが、取引中盤にもプラス圏に浮上する場面があった。しかし、後場は終始軟調で引け際に下げ幅を拡大した。直近売られた半導体関連の一角が高くなったものの、主力どころの銘柄は総じて軟調に推移し全体指数を押し下げた。値下がり銘柄数は1600近くに及び、プライム市場全体の86%の銘柄が下落する売り圧力の目立つ地合いとなった。なお、売買代金は活況で前日に続いて4兆円台に乗せている。
日本政府観光局(JNTO)が20日発表した8月の訪日外国人客数は215万6900人(推計)となり、回復率では前月を上回り、新型コロナウイルス拡大後初めて8割を超えた。前月は232万0600人。日本行きの団体旅行を規制していた中国からの訪日外国人は36万4100人で、19年比で63.6%減だった。韓国が56万9100人、台湾が39万6300人、香港が20万6300人。次いで米国が13万8400人、カナダは3万6900人だった。
中国株式市場は下落。中国経済に対する根強い懸念が背景。海外勢の売りも地合い悪化の要因となった。中国人民銀行(中央銀行)は20日、銀行貸出金利の指標となる最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)を市場の予想通り据え置いた。
欧州株式市場は上昇して取引を終えた。欧州全域の国債利回りが低下し、不動産株などが買われた。投資家はこの日発表される米連邦準備理事会(FRB)の金融政策決定を注視している。
米国株式市場は下落して取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)は予想通り政策金利の据え置きを決定したものの、インフレとの戦いはまだ終わっていないと警告するとともに経済見通しを上方修正したことを受けた。金利動向に敏感な大型株が売られ、マイクロソフト、アップル、エヌビディアがナスダックを圧迫した。FRBが公表した政策金利見通し(ドットチャート)は、2023年末が5.6%と年内に0.25%の追加利上げを示唆する水準だった。24年末は5.1%と0.50%の利下げを織り込む水準となった。