2023.1.31(火)株式相場 3分で分かる前日の株式相場
経済動向
日経平均株価は前営業日比106.29円安と3日ぶり反落。前日の米国株市場でNYダウが7日ぶりに反落したのをはじめ主要株価指数が揃って下落したことや、取引時間中はアジア株市場が総じて安く推移したことで投資家心理が弱気に傾いた。
米国では現地時間2月1日に判明するFOMCの結果及びパウエルFRB議長の記者会見を見極めたいとの思惑が買い手控え要因となったほか、米ハイテク大手の決算を前に持ち高調整の売りが優勢となったが、東京市場でもこの流れを引き継ぐ格好で利益確定売りに押された。個別には好決算銘柄が上昇し、決算が低調な銘柄は下落する展開で強弱入り乱れた。
欧州株式市場は続落して取引を終えた。主要中央銀行による利上げを投資家が警戒し売りが優勢だった。ただ、月間ではSTOXX欧州600種指数<.STOXX>は6.67%上昇し、1月の上昇率としては2015年以来、8年ぶりの大きさ。予想を上回る企業利益と経済回復の兆候への期待が背景にある。
米国株式市場は主要株価3指数が反発して取引を終えた。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を翌日に控える中、雇用コストの伸びが鈍化し、インフレ抑制に向けた連邦準備理事会(FRB)の積極的な利上げが効果を示しているとの安心感を誘った。