2023.8.2(水)株式相場 株式相場の記録をしていきます
経済動向
格付け会社フィッチは1日、米国の外貨建て長期債格付けを「AAA」から「AA+」に引き下げた。向こう3年間に予想される財政悪化に加え、一般政府債務が高水準で増加していることを反映した。見通しは安定的。
日経平均株価は前営業日比768.89円安と急反落。前日までとは打って変わって大きく下値を模索する展開に。前日の欧州株市場が総じて安かったほか、米国で金利上昇を背景にハイテク株が売られナスダック総合株価指数が下落したことなどが、投資家心理を冷やした。日経平均は前日までの2営業日で700円強の上昇をみせていたが、きょうはそれを一気に吐き出す格好となった。大手格付け会社による米国の長期外貨建て発行体の格下げも嫌気され、利益確定の売りを助長した。後場も日経平均は先物主導で下げ幅を広げ、終盤やや下げ渋ったものの終値で770円近い下落となり、今年最大の下げ幅となった。
中国・香港株式市場は続落。当局の景気支援方針が具体性に欠け、今週に入り利益確定売りが出やすくなっている。前日も、財政省と工業情報化
省、金融・証券規制当局、人民銀行(中央銀行)が中小企業の資金調達支援を強化する方針を示したが、市場の反応は限定的だった。欧州株式市場は続落して取引を終えた。米格付け会社フィッチ・レーティングスによる米国債格下げを受けて投資家がリスクの高い資産から逃避し、売り注文が優勢となった。STOXX欧州600種指数は7月18日以来、約2週間ぶりの安値を付けた。
米国株式市場は下落して取引を終えた。S&P総合500種とナスダック総合は続落。格付け会社フィッチ・レーティングスによる米国債格下げを受け利益確定売りが先行した。フィッチは1日、米国の外貨建て長期債格付けを最上位の「AAA」から「AAプラス」に1段階引き下げた。これを嫌気した売りでS&P500種は1%超下げ、4月25日以来の大幅な下落率を記録。下げが1%を超えたのも5月23日以来だった。