2024.4.9(火)株式相場 株式相場の記録をしていきます
経済動向
日経平均株価は前営業日比426.09円高と大幅続伸。買い優勢のなかも前場は気迷いムードが漂っていた。前日の米国株市場では3月の米消費者物価指数(CPI)の発表を10日に控え、様子見のなかNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに小幅な値動きに終始しており、東京市場でも方向感がつかみにくかった。ただ、米長期金利の上昇を背景に外国為替市場でドル高・円安が進んだことはハイテク株を中心に追い風材料に。後場に入ると先物主導で日経平均は次第高の展開に変わった。金や銅などコモディティ価格の上昇を背景に非鉄株などにも買いが目立った。個別株ベースでは値上がり銘柄数が全体の70%を占めた。ただ、売買代金は3兆9000億円台にとどまり、1月30日以来約2カ月半ぶりに4兆円台を割り込んだ。
中国株式市場は安値から戻して引けた。上海総合指数は小幅高。米消費者物価指数(CPI)や中国のインフレ、貿易、融資統計の発表を週内に控え慎重なムードが広がった。中国では来週、第1・四半期の国内総生産(GDP)統計なども発表となる。香港株式市場は上昇。
欧州株式市場は反落して取引を終えた。防衛関連銘柄が売られたのが相場を押し下げた。米消費者物価指数(CPI)、欧州中央銀行(ECB)理事会の結果がそれぞれ週内に発表されるのを控え、投資家が警戒感も示した。ドイツのDAX指数は1.32%、フランスのCAC40指数は0.86%、イタリアの主要株価FTSE・MIB指数は1.08%それぞれ下落した。
米国株式市場はダウ工業株30種がほぼ横ばいで取引を終えた。10日に発表される3月の消費者物価指数(CPI)のほか、12日に始まる一連の銀行決算発表が注目されている。ナスダック総合は半導体銘柄への買いを受けて上昇、S&P総合500種は小幅高となった。3月の雇用統計など堅調な経済指標を受けて市場が米連邦準備理事会(FRB)による利下げの時期や程度に関する予想を修正する中、10日発表のCPIに関心が集まっている。