2023.10.3(火)株式相場 株式相場の記録をしていきます
経済動向
日経平均株価は前営業日比521.94円安と大幅安で4日続落。前日の欧州株市場が各国の金利上昇を嫌気して全面安となったほか、米国株市場でも米10年債利回り上昇を背景にNYダウが続落、東京市場にもこの流れが波及する格好となった。アジア株市場で香港株が大きく売り込まれていることなどを横目に、東京市場でも見送りムードが強まり、為替の円安進行もあまり好感されず押し目買いの動きはまばらだった。東証グロース市場が9カ月ぶりに新安値に売られるなどグロース株への売り圧力が強まる一方、株価指標の割安なバリュー株にも利益確定の動きが相次いだ。業種別では33業種すべてが安くなり、個別株も値下がり銘柄数は1660あまりに達し、プライム市場全体の9割が下落する全面安商状となっている。
香港株式市場は大幅に下落して引けた、米国債利回りが16年ぶり高水準に上昇し、世界的に株価が圧迫された流れを受けた。
欧州株式市場は続落して取引を終えた。米国の政策金利が長期的に高止まりするとの観測が国債利回りと外国為替市場でのドル相場を押し上げ、金利動向に敏感な公益事業株や資源株が売られた。最近発表された経済指標が堅調なことや、米連邦政府機関の閉鎖を回避するためのつなぎ予算が議会で可決されたことから、ドルは一時、約11カ月ぶりの高値水準に上昇。米10年債利回りは16年ぶりの高水準となった。
米国株式市場は、主要3指数がそろって急落して終了した。8月の雇用動態調査(JOLTS)で求人件数が約2年ぶりの高水準となり、労働市場の逼迫した状況が示されたことで、金利が長期にわたり高水準にとどまるとの見方が強まった。S&P総合500種は6月1日以来の安値で引けた。ダウ工業株30種は5月31日以来の安値となり、6月以降初めて年初来で下落に転じた。ナスダック総合も5月31日以来の安値。投資家は16年ぶりの高水準を付けた米10年債利回りの動向に引き続き注目している。
ニューヨーク外為市場では、ドル/円が乱高下した。序盤に150.165円まで上昇した後、急速に反転し、一時147.30円まで下落。終盤は148円台後半で推移している。ドル/円が急に動意づいた際、市場では日本の政策当局が介入したとの見方も聞かれた。トレーダーは数週間前から、円安阻止に向けて日本の当局が介入する可能性を警戒していた。
↓10/3(火)経済指標をまとめました。
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