2023.7.18(火)株式相場 株式相場の記録をしていきます
経済動向
日経平均株価は前営業日比102.63円高と反発。前日が海の日の祝日に伴う休場だったことで3連休明けとなったが、主力株を中心に総じて買いが優勢だった。前日の米国株市場ではNYダウが6日続伸し、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数もダウを上回る上昇率をみせたことから、投資家心理が改善した。ただ、日経平均の上値では戻り売り圧力も強く、朝方に300円以上上昇する場面もあったが、その後は伸び悩む展開を強いられた。中国経済の減速を背景に中国や香港、台湾といったアジア株市場が軟調だったこともあって、買い手控えムードが拭えない状況に。一時日経平均は下げに転じる場面もあったが、下値では押し目買いが厚く、後場終盤に買い戻される動きをみせた。個別株の物色意欲は活発で、値上がり銘柄数はプライム市場の7割を占めている。
日銀は27―28日の金融政策決定会合でまとめる「経済・物価情勢の展望」(展望リポート)で、2023年度の物価見通しを2%台に引き上げる公算が大きい。日銀内では持続的な賃金上昇への期待感が高まっているが、国内消費の持続性や先行きの海外経済の不確実性への警戒感も強い。市場で憶測が出ているイールドカーブ・コントロール(YCC)の修正が行われるかは不透明。
植田和男日銀総裁は18日、持続的・安定的な物価2%目標達成には「まだ距離がある」との認識を示した。インドで開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議終了後、記者団の質問に答えた。植田総裁は「基本的に、持続的・安定的な2%のインフレ達成というところにまだ距離がある、との認識がまだまだある」と言及した。「その認識のもとでは、金融仲介機能や市場機能に配慮しつつ、イールドカーブ・コントロール(YCC)のもとで、粘り強く、金融緩和を続けていくということをしてきた」とも語った。
米国株式市場は上昇して取引を終えた。堅調な銀行決算が追い風となり、ダウ工業株30種の続伸記録は2年超ぶりの長さとなった。モルガン・スタンレーは6.45%上昇し、2020年11月9日以来の上昇率を記録した。第2・四半期決算は利益が市場予想を上回った。ウェルスマネジメント部門の好調が投資銀行とトレーディング部門の不振を相殺した。バンク・オブ・アメリカも第2・四半期の利益が市場予想を上回ったことから4.42%高。顧客のローン支払いによる収入が増加したほか、投資銀行業務とトレーディング業務が予想より好調だった。
↓7/18(火)経済指標をまとめました。
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