2023.11.30(木)株式相場 株式相場の記録をしていきます
経済動向
日経平均株価は前営業日比165.67円高と4日ぶり反発。半導体周辺銘柄が主力どころを中心に買い直される展開となり、全体指数の押し上げに寄与した。前日の米国株市場ではNYダウなど主要株価指数が高安まちまちの展開だったが、米長期金利の低下傾向が強まったことで、投資家心理が改善した。米10年債利回りは4.2%台まで低下し、これを受けて国内10年債利回りも0.7%を下回る水準で推移、半導体をはじめハイテク系グロース株への買いを誘導している。ここプライム市場の売買代金は3兆円台で推移していたが、きょうはMSCI指数採用銘柄の見直しに伴う売買によって大きく膨らみ5兆5000億円台と約1カ月ぶりの高水準だった。
中国株はほぼ横ばいで終了した。製造業購買担当者景気指数(PMI)が弱い内容となり相場を圧迫した。香港株は一時1年ぶりの安値を付けたが切り返した。
欧州株式市場は続伸して取引を終えた。欧米で発表されたインフレ率の鈍化を示す指標を受けて中央銀行が利下げに踏み切るとの観測が強まり、買いを促した。
米国株式市場はダウ工業株30種が今年の最高値を付け、好調となってきた11月を締めくくった。インフレ指標の鈍化を受け、米金融政策緩和の見通しが意識された。ダウは決算が市場予想を上回った顧客管理ソフト大手のセールスフォースに支援され、主要指数をアウトパフォーム。昨年1月以来の高値で引けた。S&P総合500種は小幅に上昇したが、ナスダック総合は、半導体大手エヌビディアなどハイテク関連分野のモメンタム銘柄の下げが重しとなりマイナス圏に沈んだ。それでもS&Pとナスダックは月間で昨年7月以来最大の上昇率を記録。ダウの月間上昇率は昨年10月以来の大きさとなった。