2023.3.16(木)株式相場 株式相場の記録をしていきます
経済動向
日経平均株価は前営業日比218.87円安と反落。前日の欧州株市場では経営不安が取り沙汰されたスイスの金融大手クレディ・スイスが暴落し、これを嫌気する形で主要国の株価指数が軒並み急落した。また、米国株市場でもこの流れを受けて金融株などを中心に売り圧力が強まり、NYダウの下げ幅は一時700ドルを超える場面があった。しかし、その後は米長期金利の急速な低下を受けハイテク株を中心に下げ渋った。東京市場では寄り付きに日経平均が400円を超える下げで始まり、その後は600円近く下げる場面もあったが、クレディ・スイスがスイス中銀から最大約7兆円の資金調達の用意があることを発表したことで、目先投資家の不安心理が和らぎ、下げ幅を縮小して引けている。
スイス国立銀行(中央銀行)は16日、クレディ・スイス<CSGN.S>に対し、十分な担保を条件に流動性を供給することを確認した。記者団の質問に答える形で「法定責務の枠内で、担保に対して国内銀行に流動性を提供する可能性がある」と表明した。クレディ・スイスはこれに先立ち、スイス国立銀行から最大500億スイスフラン(540億ドル)を借り入れる選択肢を行使することで、流動性を強化するための「断固とした措置」を取ると発表していた。
欧州中央銀行(ECB)は16日の理事会で0.5%ポイントの大幅利上げを決定した。利上げは6会合連続。金融市場の混乱で世界的な銀行危機への懸念が高まる中でも、インフレ対応を優先させた。
米労働省が16日に発表した3月11日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週から2万件減少し19万2000件となった。ロイターがまとめた市場予想(20万5000件)以上の減少となり労働市場の持続的な堅調さが示唆された。
米国株式市場は上昇して終了した。米財務省や連邦準備理事会(FRB)などの当局が米中堅銀行ファースト・リパブリック・バンクに対し11行が300億ドル支援すると発表したことを受け、金融株が大きく買い戻された。テクノロジー株も買われ、ナスダック総合は昨年2月2日以来の好調なパフォーマンスとなった。
↓3/16(木)経済指標をまとめました。
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