2023.10.11(水)株式相場 株式相場の記録をしていきます
経済動向
日経平均は、前営業日比189.98円高と続伸して取引を終えた。前日の米金利低下を受けた株高を好感した買いが優勢となり、一時3万2000円を上回った。とりわけ半導体関連株が堅調で、指数を支えた。一方、前日の上昇を受けた反動売りもあり、上値を抑えた。TOPIXは小安かった。日経平均は前営業日比100円高と小高く寄り付いた。その後も徐々に上げ幅を広げ、後場には一時290円高の3万2037円07銭に上昇した。指数寄与度の高い一部の銘柄が日経平均の上昇をけん引した一方、プライム市場の値上がり銘柄数は2割にとどまった。
中国株式市場は反発して引けた。米連邦準備理事会(FRB)当局者によるハト派的な発言を受けて堅調となった海外市場に追随した。中国当局が新たな景気刺激策を計画しているとの報道もセンチメントを押し上げた。
欧州株式市場は続伸して取引を終えた。デンマークの製薬大手ノボノルディスクが大きく上昇し、糖尿病治療薬「オゼンピック」について前向きな情報を発信したのが好感された。一方、高級ブランド銘柄は売られた。ノボノルディスクは4.9%上昇。オゼンピックの臨床試験の中間解析で糖尿病患者の腎不全治療に効果が明らかだとして試験を予定より早く終えると発表したことが材料視された。一方、ドイツの透析事業会社フレゼニウス・メディカル・ケアは17.5%下げた。
米国時間の原油先物は2%超下落した。サウジアラビアが10日、市場の安定化を表明したことを受け、中東紛争による供給逼迫懸念が後退した。
米国株式市場は不安定な地合いの中、主要株価指数が上昇して取引を終えた。連邦準備理事会(FRB)が発表した連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で政策当局者の慎重な姿勢が示されたため、金利が安定的に推移するとの投資家の期待が高まった。