2024.1.18(木)株式相場 株式相場の記録をしていきます
経済動向
日経平均株価は前営業日比11.5円円安と小幅ながら3日続落。日経平均が朝方に安く始まった後プラス圏に切り返したが、その後も方向感なく不安定な値動きとなった。後場に入ると再び売りに押される展開となり、結局小幅ながら下落して引けた。前日の欧州株市場が軒並み安かったほか、米国でも米長期金利の上昇を嫌気してNYダウなど主要株価指数が揃って下げており、東京市場でも買い手控えムードが拭えなかった。取引時間中は中国・上海株市場が軟調に推移したことなども市場のセンチメントを冷やした。一方、外国為替市場で一時1ドル=148円台まで円安が進んだことは輸出セクターなどに追い風となった。きょうはTOPIXも安く引けたが、個別株の物色意欲は旺盛で、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を上回っている。
中国株式市場は後場に切り返し、反発して引けた。一時は約5年ぶり安値を付けていた。主要指数に連動する上場投資信託(ETF)の売買代金が拡大したことから政府系資金が投入された可能性がある。香港株式市場も反発。
欧州株式市場は4営業日ぶりに反発して取引を終えた。賭け業者フラッター・エンターテインメントや高級ブランド大手リシュモンの決算内容が材料視され、買い注文が優勢となった。フラッター・エンターテインメントは15.3%と急伸。2023年第4・四半期決算の売上高が前年同期比で15%増えたのが好感された。カルティエなどを展開するスイスのリシュモンは10.4%と大幅に上昇。中国での売り上げが伸びたのを背景に、23年10―12月期売上高が予想を上回ったことが材料視された。
米国株式市場は反発して取引を終えた。人工知能(AI)向け需要への
拡大期待から、エヌビディアなど半導体関連株が買われた。S&P総合500種は2022年1月に付けた終値での過去最高値まで0.3%に迫った。半導体受託生産最大手の台湾積体電路製造(TSMC)の米上場株は約10%急伸。18日の決算発表で、24年はAI向け半導体が好調に推移すると予想し、20%超の増収を確保するとの見通しを示したことが好感された。エヌビディアは1.9%上昇し、過去最高値を更新。