2023.5.1(月)株式相場 株式相場の記録をしていきます
経済動向
日経平均株価は前営業日比266.74円高と3日続伸。寄り付きに2万9000円台に乗せ、前場に若干伸び悩む場面はあったものの、後場は再び頑強な展開できょうの高値圏で売り物をこなしきった。前週末の米国株市場でNYダウをはじめ主要株価指数が揃って上昇、更に外国為替市場で急速に円安が進行したことが、全体相場に追い風となった。ゴールデンウィークの狭間で、新たに渦中の米地銀が破綻するなど不安材料も意識されたが、一方では低PBR株や好決算企業などが個別に買われ、物色意欲の強さを物語った。値上がり銘柄数は全体の74%を占めた。売買代金は前週後半から3営業日連続で3兆円を上回るなど、ここにきて活況となっている。
米供給管理協会(ISM)が1日発表した4月の製造業総合指数は47.1と、2020年5月以来の低水準だった前月の46.3から上昇した。新規受注がやや改善し、雇用が回復したことでロイターがまとめた市場予想の46.8も上回った。ただ、金利上昇と信用逼迫で景気後退リスクが高まる中、製造業活動の低迷は継続。指数は上昇したものの、拡大・縮小の分岐点となる50を6カ月連続で下回った。製造業に対しても米連邦準備理事会(FRB)の積極的な利上げが重しになっている。
米カリフォルニア州金融当局は1日、経営不振の中堅銀行ファースト・リパブリック銀行を公的管理下に置き、資産をJPモルガン・チェース銀行に売却すると発表した。米銀の破綻はシリコンバレー銀行とシグネチャー銀行に続くもので、過去約2カ月で3行目となる。
米国株式市場はほぼ横ばいで終了した。中堅銀行ファースト・リパブリック銀行の破綻が消化される中、今週予想される米連邦準備理事会(FRB)の追加利上げを見極める動きが出ている。カリフォルニア州の金融当局はこの日、経営不振のファースト・リパブリック銀行を公的管理下に置き、資産をJPモルガン・チェース銀行<JPM.N>に売却すると発表。これを受け、KBW地域銀行指数が2.7%下落した一方、JPモルガン・チェースは2.1%上昇した。2─3日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では25ベーシスポイント(bp)の追加利上げが予想されている。