2023.11.17(金)株式相場 株式相場の記録をしていきます
経済動向
日経平均株価は前日比160.79円高と反発。前日の米株式市場では、NYダウは45ドル安と5日ぶりに反落。シスコ・システムズやウォルマートなどの下落が響いた。この米株安を警戒し、日経平均株価も値を下げてスタートし、一時160円安に下落した。しかし、売り一巡後は値頃感からの買いが流入。後場にかけて一進一退が続いたが、引けにかけ値を上げ3万3500円台を回復した。業種別では、空運、精密、建設、陸運、鉄鋼が高く、一方、その他製品が安い。
香港株式市場は続落。クラウド事業のスピンオフ(分離・独立)計画を撤回した電子商取引(EC)大手アリババ・グループ・ホールディングが10%急落した。ハンセン指数終値は378.63ポイント(2.12%)安の1万7454.19。ハンセン中国企業株指数(H株指数)終値は142.23ポイント(2.33%)安の5974.47。中国株式市場は方向感に欠ける展開。上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数終値は4.296ポイント(0.12%
)安の3568.069。上海総合指数終値は3.4398ポイン(0.11%)高の3054.3655。欧州株式市場は反発して取引を終えた。主要中央銀行が来年には積極的な利下げに踏み切るとの観測が強まって買いが優勢だった。STOXX欧州600種指数は週間では2.82%上昇した。ドイツ10年債利回りは17日に一時2カ月超ぶりの低水準を付けた。金融市場は2024年末までに欧州中央銀行(ECB)が100ベーシスポイント(bp)利下げすることを完全に織り込んでいる。
米国株式市場は小幅高。最近の値上がりを消化する動きとなったほか、連邦準備理事会(FRB)当局者の一連の発言を受け、利下げ開始時期見通しを巡る不透明感が強まった。ただ、米10年債利回り低下は相場を支え
た。バーFRB副議長(金融規制担当)は17日、政策金利がピークか
その近辺にあるとの見方を示した。一方、サンフランシスコ地区連銀の
デイリー総裁とボストン地区連銀のコリンズ総裁は、インフレ緩和を示
す一段の証拠を確認したいと強調した。