2023.12.6(水)株式相場 株式相場の記録をしていきます
経済動向
日経平均株価は前営業日比670.08円高と4日ぶり急反発。前日の米国株市場では米長期金利の低下を背景にハイテク株が強さを発揮、NYダウは安かったもののナスダック総合株価指数はプラス圏で着地。米10年債利回りは4.1%台まで低下しており、株式市場の相対的な割高感が緩和され、グロース株中心に投資資金が誘導された。これを受けて東京市場でも市場センチメントが改善した。取引時間中に米株価指数先物が強い動きを示していたことも追い風となったほか、今週末のメジャーSQ算出を控え、先物を絡めた買い攻勢が顕著で全体指数を押し上げた。
中国株式市場の優良株は一時約5年ぶりの安値を更新した。格付け会社ムーディーズによる中国の格付け見通し引き下げが株式相場に影を落とした。ムーディーズは5日、中国の格付け見通しを「安定的」から「ネガ
ティブ」に変更。中国当局が債務問題を抱える地方政府や国有企業への
資金支援を迫られることが予想され、中国の財政、経済、構造的強さに
広範なリスクを与えているためと説明した。香港市場は反発。ハンセン指数終値は135.40ポイント(0.83%)高の1万6463.26。ハイテク株<.HSTECH>が上昇を主導した。欧州株式市場は続伸して取引を終えた。ユーロ圏最大の経済大国、ドイツの鉱工業受注指数が低下し、欧州中央銀行(ECB)による来年の利下げ観測が強まる中でドイツのDAX指数が過去最高値を更新した。ドイツのDAX指数は0.75%上げた。ドイツの10月の鉱工業受注指数は、前月比で上昇すると見込んでいた市場予想に反して3.7%低下した。ECBのシュナーベル専務理事の5日のハト派的な発言を受けて利下げ観測が強まり、ユーロ圏の国債利回りが数カ月ぶりの低水準となったことも株式相場を支えた。
米国株式市場は下落して取引を終えた。労働市場減速の兆候を受けて米連邦準備理事会(FRB)が来年早期に利下げを開始する可能性があるとの見方が強まったものの、超大型株やエネルギー株の下落が重しとなった。
企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が6日発表した11月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は10万3000人増と、予想の13万人増を下回った。前日発表された10月の雇用動態調査(JOLTS)でも求人件数が減少していたことから、労働市場の弱さが改めて示され、FRBの利上げが景気を冷やしているとの見方が強まった。
↓12/6 (水) 経済指標をまとめました。
今後の重要イベント
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