2023.4.27(木)株式相場 株式相場の記録をしていきます
経済動向
日経平均株価は前営業日比41.21円高と反発。前日の欧州株市場で主要国の株価指数が総じて安かったほか、米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は反発したものの、NYダウは200ドルあまりの下げで続落した。米地銀の経営難を背景とした金融不安がくすぶっており、東京市場も買いを入れにくいタイミングにあった。あす発表される日銀の金融政策決定会合の結果と植田日銀総裁の記者会見を前に様子見ムードも拭えない。しかし、企業の決算発表が本格化するなか、好決算銘柄を物色する動きや内需の消費関連株を物色する動きが全体を支えた。堅調な値動きを示す米株価指数先物を横目に後場に入ってプラスに転じた。
欧州株式市場は3日ぶりに反発して取引を終えた。ドイツ銀行と英金融大手バークレイズなどの決算内容が堅調だったのを背景に、銀行部門の健全性に対する懸念が和らいだ。ドイツ取引所の買収提案を受けたデンマークのソフトウエア企業シムコープが急騰したことも相場を押し上げた。
米商務省が27日発表した第1・四半期の実質国内総生産(GDP)速報値は年率換算で前期比1.1%増と、伸びは昨年第4・四半期の2.6%から縮小した。市場予想の2.0%も下回った。個人消費の増加にもかかわらず、金利上昇の影響が拡大する中、経済活動の一段の鈍化が予想されている。
米国株式市場は急反発。メタ・プラットフォームズの好決算が米経済減速を巡る懸念を相殺する中、ナスダック総合は2%超高で終了した。S&P総合500種とダウ工業株30種は1月6日以来、ナスダックは3月16日以来の大幅な上昇率となった。メタは1年超ぶりの高値を付けた後、13.9%高で終了。前日に示した第2・四半期の売上高見通しが予想を上回ったほか、マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は人工知能(AI)の活用でトラフィックや広告収入が増加していると述べた。