2023.9.11(月)株式相場 株式相場の記録をしていきます
経済動向
9日付読売新聞は、植田和男日銀総裁のインタビュー(6日実施)を掲載し、賃金上昇を伴う持続的物価上昇に確信を持てれば、マイナス金利解除を含め「いろいろなオプションがある」と述べた。「マイナス金利の解除後も物価目標の達成が可能と判断すれば(解除を)やる」とした
日経平均株価は前営業日比139.08円安と3日続落。前週の米国株市場でNYダウが小幅ながら続伸したことを受け、前場取引開始前の時点で先物が高く、外国為替市場でも円安が進んでいたこともあって、朝方は買いが先行した。しかし、その後はすぐに売りに押される展開を強いられた。日銀の金融政策修正への思惑から10年債利回りが上昇、これを嫌気して半導体の主力株などに売りがかさんだ。為替も円高方向に押し戻され、投資家マインドを冷やす格好に。一方、銀行株がメガバンクをはじめ一斉高に買われたことでTOPIXは小幅ながらプラス圏で着地している。個別株も値上がりより値下がり銘柄数の方が多かったとはいえ、プライム市場全体の51%と約半分にとどまった。
中国株式市場は上昇して引けた。政府による投資家心理改善に向けた新たな措置や信用指標の改善が後押しした。一方、香港市場ではテクノロジーや不動産株が相場を押し下げた。
欧州株式市場は続伸して取引を終えた。資源株が上昇した。投資家は今週の8月の米消費者物価指数(CPI)発表と欧州中央銀行(ECB)理事会の決定を注目している。主要消費国である中国の需要見通しが改善したため卑金属価格の大部分が値上がりし、STOXX欧州600種資源株指数は2.37%上昇した。インフレ指標の改善や中国当局のさらなる景気刺激策により、中国経済が安定化しつつある兆しが強まった。
米国株式市場では、ナスダック総合が大幅高となった。電気自動車(EV)大手テスラが自動運転車向け人工知能(AI)モデル訓練スーパーコンピューター「Dojo(ドージョー)」を巡る期待感から急騰したほか、アマゾン・ドット・コムやマイクロソフトなどの大型株も上げた。米金融大手モルガン・スタンレーはテスラのDojoについて、同社に「非対称的優位性」をもたらし、時価総額を約6000億ドル(76%)押し上げる可能性があると予想した。
↓9/11(月)経済指標をまとめました。
今後の重要イベント
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