2024.4.11(木)株式相場 株式相場の記録をしていきます
経済動向
日経平均は、前営業日比139.18円安と続落して取引を終えた。米消費者物価指数(CPI)の予想上振れを受け、米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げへの思惑が後退した。前日の米株市場では主要3指数が下落し、嫌気する動きが優勢となった。日経平均への指数寄与度の高い半導体関連株やハイテク株などの銘柄群が軟調だった一方、為替の円安進行を受けて自動車などの輸出関連株はしっかりで、東証株価指数(TOPIX)は後場にかけてプラスに浮上した。
中国株式市場はほぼ横ばいで引けた。銅鉱山株が大幅に上昇したが、中国の消費者物価指数(CPI)統計で消費低迷が浮き彫りになったことが嫌気された。香港株式市場は前日の米株安を嫌気して4日ぶりに反落した。
欧州株式市場は反落して取引を終えた。欧州中央銀行(ECB)が近く利下げに踏み切る可能性を示唆したことを受け、銀行株が下落したのが相場を押し下げた。ECBは11日、予想されていた通り主要政策金利の据え置きを発表した。STOXX欧州600種指数は1カ月ぶりの安値を付けた。銀行株指数は2.33%下落。
米国株式市場はS&P総合500種とナスダック総合が大幅反発して取引を終えた。この日発表された3月の卸売物価指数(PPI)の伸び率が鈍化したことで、インフレが鎮静化しているとの期待が広がった。金利動向に敏感な大型ハイテク株がナスダックの上昇を支援した。3月のPPI(最終需要向け財・サービス)は前月比(季節調整済み)で0.2%上
昇となった。伸びは2月の0.6%上昇から鈍化し、市場予想(0.3%上昇)も下回った。