【2Pick】JCG勝っている人が使っているリーダを集計してみた2【データ分析】
1. はじめに
この度は当記事を見ていただきありがとうございます。執筆者のTyshi(たいし)と申します。前回記事で多くの方に見ていただき少しモチベーションが上がりましたので、今週も集計したいと思います。
前回記事は以下。より多くの人に見ていただけるよう、おまけ部分を無くしました。もしよければコメントをいただけると幸いです。
2. 目的
今回の分析目的は以下です。
・JCG2Pickの結果を集計し2Pickの環境がどうなっているかを確認する。
・前回よりも深く分析するための技術を身につける。
何か気づきが得られればなおよし。
3. 集計対象
集計したJCG大会はアディショナルカードのリリース後のWUP後期(5/21〜)に開催された以下です。
JCG 13th Season Vol.28 5月22日 2Pick大会 決勝トーナメント
JCG 13th Season Vol.28 5月22日 2Pick大会 グループ予選
JCG 13th Season Vol.30 5月24日 2Pick大会 決勝トーナメント
JCG 13th Season Vol.30 5月24日 2Pick大会 グループ予選
JCG 13th Season Vol.32 6月5日 2Pick大会 決勝トーナメント
JCG 13th Season Vol.32 6月5日 2Pick大会 グループ予選
JCG 13th Season Vol.34 6月7日 2Pick大会 決勝トーナメント
JCG 13th Season Vol.34 6月7日 2Pick大会 グループ予選
JCG 13th Season Vol.36 6月12日 2Pick大会 決勝トーナメント
JCG 13th Season Vol.36 6月12日 2Pick大会 グループ予選
JCG 13th Season Vol.37 6月13日 2Pick大会 決勝トーナメント
JCG 13th Season Vol.37 6月13日 2Pick大会 グループ予選
JCG 13th Season Vol.38 6月14日 2Pick大会 決勝トーナメント
JCG 13th Season Vol.38 6月14日 2Pick大会 グループ予選
4. 集計内容と注意点
【集計内容】
前回と同様に、JCG全体の勝利クラス集計を行います。
そして、今回の分析は勝利クラス集計によって見えてきた傾向をより数字として理解できるように、各リーダの勝利数の相関係数を求めてみたいと思います。
【注意点】
集計はJCGの対戦結果画面から取得しております。よって得られる情報はあまり多くないです。
これは大会を円滑の進めるために入力情報を最小限にしているためです。毎週のように大会を開くためにはしょうがない仕様なのかなと思います。
※せめてお互いのリーダと先後が見えればより分析しやすいのですが...
【得られる情報】
・対戦者の名前
・対戦結果
・勝利者の名前
・勝利リーダ
5. 集計:JCG全体の勝利リーダ
JCG全体での勝利リーダの集計結果は以下となりました。
また、今週開かれた3大会の勝利リーダ比率は以下図。
ネメシスの勝利数が異様に高い週になりました。特に6/13の勝利数がおかしい... リーダ選択時にネメシスの提示数が多い、かなり上ぶれた大会だったと言えます。
続いて、勝利数の遷移を見てみましょう。
※今回から折れ線グラフを導入しました。
6/13のネメシスの突出度合い... はさておき、よくよく見てみると、ここ最近ロイヤルの勝利数が下がってきていることに気づきます。
そして、先週の記事でも取り上げたとあるリーダが若干ですが勝利数増となっていることに気づいたでしょうか。
そう、ドラゴンです。
これはやはり、ドラゴンがロイヤルより強いリーダであるということが世間に広まってきたということ...
前回に続いてまだ言うかと思うかもしれませんがデータがそう言っているので注目せざるをえません。
でも、ドラゴン以外のリーダも上がっているような気もする...
ということで、今回の分析は各リーダの相関係数を算出し、
リーダの勝利数にどのような相関関係があるかを見ていきたいと思います。
そして、ドラゴンはロイヤルより強いリーダであることを証明したいと思います←
6. 分析:各リーダの相関係数を調べてみる。
まず相関ってなに?
相関
二つ以上の事物の、一方が変われば他方もそれに連れて変わるとか、あるものの影響を受けてかかわり合っているとかいうように、互いに関係を持つこと。また、そういう関係。
二つ以上の事象の関係性を表しているということですね。
今回でいうと、ロイヤルの勝利数とドラゴンの勝利数の関係性(相関)をみるということ。
では相関係数とは?
相関係数
2つの確率変数の間にある線形な関係の強弱を測る指標である。相関係数が正のとき確率変数には正の相関が、負のとき確率変数には負の相関があるという。また相関係数が0のとき確率変数は無相関であるという。
上の相関度合いを表す数値っぽいですね。
『-1〜+1』の範囲で表され、この相関係数が正のとき、【正の相関】、負のとき、【負の相関】と言うみたい。
今回は2つの相関関係を見るので以下のような認識で良さそう。
正の相関⇨片方が上がればもう片方も上がる
負の相関⇨片方が上がればもう片方は下がる
これを今回の分析に当てはめると、
ドラゴンはロイヤルより強いリーダである
⇨ドラゴンの勝利数が増えるとロイヤルの勝利数が減る
かつ、他のリーダの勝利数とロイヤルの勝利数には関係がない
⇨ドラゴンとロイヤルの間に負の相関があること
かつ、他のリーダとロイヤルの間に負の相関がないこと
ということを相関係数を用いて確認したいと思います。
※今回もpythonを用いて計算しました。
結果は以下となりました。
少し見づらいのはご容赦ください。
これはヒートマップという手法で、各マスは各リーダごとの相関となっており、マス中の数字は相関係数、マスの色は相関係数の値によって濃くなるようになっています。
※左上から右下にかけての対角線は各リーダが自分との相関を表す部分なので、当然相関係数は1.00となっています。
では、おまちかねロイヤル列に注目してみましょう。
これはっっ!! やりました、ドラゴンとの間に負の相関があります!
しかしながら、ビショップ、ネメシスとも負の相関が...
※ちなみに相関係数は、-1、+1 に近づくほど強い相関であると言えるそうです。
まあネメシスが勝つと、その分ロイヤルの勝ち数は伸びないはずなので納得ですが、そのネメシスよりもビショップの方が相関係数が大きいのは納得がいかない気がしますね。
まあビショップの勝利数データが少なすぎるのでもう少し勝利数が増えてくると、説得力も出てくるかもしれませんね。
7. 結論
ロイヤルとドラゴンには強い負の相関があり、ロイヤルよりドラゴンの方が強い説の証明に一歩近づいた。
8. まとめ
いかがでしたでしょうか。少ない情報でもいろいろと試行錯誤を行うと分析っぽいことができるようになるんですね。筆者が一番驚いています。
もし感想やコメント、こんな分析も見てみたいといったアイデアがありましたら、筆者のTwitter(@Tshi0709)にDM、リプライいただけると嬉しいです。
ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。
皆様に少しでも新しい気づきがあると幸いです。