コロナ後遺症をもつ息子へ母からのメッセージ
明日、私の息子が16才の誕生日を迎えます。
2年前から誕生日は複雑なものであり
心から喜べないモヤモヤ
ああ、でも、ここまで頑張って生きてきたんだ
という感慨深さ。
来年こそは、元気になるぞという決意。
様々な思いが交錯します。
息子は2年4ヶ月前、コロナに感染しました。
デルタ株のときでした。
まだ、中2でした。
夏休み中に感染し、治らず
そのまま後遺症が残りました。
学校は中3の卒業式に、ようやっと参加できました。
現在は、通信制高校・サポート校に在籍しています。
発症当時は今よりもコロナ後遺症の情報はありませんでした。
微熱・だるさ・臭いが感じられない
味がわからない・動悸・息苦しさ
咳・下痢・記憶障害
これが一度に襲いました。
いまは、倦怠感・息苦しさが残っていますが
週に2日半日なら、通学できるようになりました。
発症当時は戦争のようでした。
私は焼け野原を裸足で、息子を背負い
駆け抜ける夢をよく見ました。
戦争はしりませんが
銃弾が飛ぶのを交わしながら
必死で逃げる夢でした。
銃弾は病気の症状
治るための気力を奪う魔物のようなものだったのかもしれません。
コロナ後遺症をもつ方が
どのように生きているのか
成人の方は投稿されていても
子どものコロナ後遺症については
大人ほど見当たりません
それでも日本全国に息子と同じような
後遺症の苦しさを抱えているお子さん
保護者の方がおられると思います。
これから、過去を振り返りつつ
いまを生きる親子の姿を
ひっそり投稿してみようかと思います
君の舞台はベッドの上なんかじゃない。
この世の中には、雄大な景色があって
心の琴線に触れる音楽。命に刻まれるような
文筆。心を彩る絵画。咲き誇る花々。
絆を深める人との出会い
目に焼き付け、脳裏に残る経験を
大いなる夢をもって生きていい。
ぜったいに叶うから
16才おめでとう。君の人生に幸あれ。
母より