
音を視る 時を聴く
みなさんこんにちは!
クリエイティブ部の砂田です。
2月ももうすぐ終わりますがまだ寒さが続くこの頃。。
いつ衣替えをしようか悩んでおります。。
話は変わりますが先日現代美術館で開催している坂本龍一氏の「音を視る 時を聴く」に行ってきました。
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/RS/
坂本龍一氏と言われれば作曲家、ピアニストと思う方が多いかと思いますが
近年〜晩年までははメディアアーティストとの共作や、アート作品も多く手がけられており、今回はそれらの作品がいくつか展示されていました。
坂本龍一 with 高谷史郎<IS YOUR TIME>
2011年の東日本大震災の津波で被災した宮城県農業高等学校のピアノに出会いそれを「自然によって調律したピアノ」として捉え作品化したもの。
こちらの作品は撮影はできませんでしたが1台のピアノと上には1枚の巨大なスクリーンが吊られ、静かに塵のような映像が流れており、その空間の中で音が流れていたのですが胸が締め付けられるようななんとも言葉にしにくい気持ちになりました。
続いては地下2階に展示されている
坂本龍一+高谷史郎<async-immersion tokyo>
こちらの階ではいくつかの展示は撮影可能でした。

アルバム「async」の楽曲を使ったいくつかのインスタレーションを展示しておりました。
ピアノや自然の風景などの映像が端からデジタル処理されて変容し、そこからまた別の映像に還元される没入型音響体験ができ思わず見入ってしまい数分はそこから動けませんでした。
そして今回の展示会で私が特に印象に残っているのが
坂本龍一+高谷史郎《LIFE–fluid, invisible, inaudible…》

霧が充満する9つの各水槽に映像が投影され、設置されたスピーカーから音が響く展示。
雨や雲など自然の映像から幾何学図形、戦争などをモノクロで表現しておりまるで別の空間にいるような体感になりました。
最後に坂本龍一×岩井俊雄《Music Plays Images X Images Play Music》

坂本龍一氏が「アルスエレクトロニカ97」を演奏したMIDIデータと、演奏中の後ろ姿をとらえた記録ビデオを組み合わせた展示。
1台のピアノと映像が重なり合うことでよりリアリティと臨場感があり、故人の演奏を体感している感覚になり、感傷的な気持ちになりました。
いかがでしたでしょうか?
「視る」だけでなく「聴く」も含まれる新しい展覧会。
今回いくつか紹介した展示以外にもずっとみていられ、体感ではあっという間に感じましたが実際は2時間以上滞在しておりびっくりしました笑
「音」や「時間」はどういうものなのか体感できる3月3日までの展覧会なのでご興味ある方は行ってみてはいかがでしょうか?