見出し画像

イタコ≒デザイン

みなさんこんにちは。制作部栗本です。
クリスマスも終わり、もうすっかり年の瀬になって街中も賑わっているかと思います。
都下住まいなのでこっちは静かですが・・・(天気がいい日は富士山見えます)
今回タイムリーに公開された映画「マトリックス・レザレクション」の事でも書こうと思っていましたがネタバレになっちゃっても困るので
今回は少し真面目なことを書こうと思います。

SPデザイナーになって20数年
デザインすることで気をつけていること。
それはイタコのように「憑依する」ことです
オリエンシートを読み込み、メーカー担当者に成り代わりその商品の伝えたいことを見つけ、次にターゲット(買ってくれる人)に成り代わりその商品が欲しくなる為のキーワードやビジュアルを考える。そして商品が置かれる売り場に立ち、ターゲットの目に届き伝わるツールを考える。
もちろん取説を作るときも、組み立てる人に成り代わり、作りやすい構成を考えます。

自身がターゲットに近い場合は比較的簡単に成り代われるのですが
化粧品などの女性向け商品など自身から遠い場合はナカナカ成り代わることが難しい・・・
最初は商品の特徴などを理解するのにも苦労しました。
会社で男性社員向けのメイク教室を開いてもらったこともありました。
そんな時には心に三つ編みのかつらを被って考えたものでした。
幸い現在弊社では女性デザイナーが多いため、そのかつらをかぶることは
減りましたが。

「憑依する」という行為が実はデザインする上で重要だと思っています。
成り代わって何かを考えることがデザインといってもいいかもしれないと
思ってます。
基本的なことですが時々忘れがちに。忘れてしまうと上手くターゲットに
伝わらないデザインになったり訴求になってしまうことがあります。
そこが何年やっても難しく楽しいところ。
同じ20代でも当時と今ではその20代が良いと思っているものやビジュアルも違います。
毎年同じターゲットだとしても流行りは変わります。
だから面白い。

そんなことを考えながら今日も心のかつらを被って憑依します、むーん。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?