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雑記 評価編

前回ゲームの感想及び評価を書いた時に思ったんですけど、ゲームの評価ってかなり難しい。何が難しいかって最終的な評価をどうつけるかが超難しい。単に評価点と不満点並べるだけならそんなに難しくないですからね。たまにどっちかだけひたすら並べて100点or0点みたいな評価しかできない人もいますけど。
事実かはともかくよく言われるのが日本人は減点方式ってやつですね。大まかな点数から不満点を引いていくってやつ。対して国外では加点方式、良い点があればどんどん評価するのが主流とよく言われる。その傾向があるってだけで前述のような100or0みたいな極端な人は少ないですけど、減点方式は良くないって言われがちな気がします。

そんな感じで評価の仕方って結構人それぞれだと思うので、自分がいつもレビューの最終的な評価をどう出してるかを書いておこうかなと思いまして。
自分は加点だけとか減点だけで最終的な評価を出せるとは思えないので、根本的なゲーム性を阻害している不満点は減点対象として、評価点を阻害しているだけの不満点は評価点の加点を少し下げ、残った項目で評価する方式をとってます。

前回レビューしたEastwardを例に出しますが(ネタバレは無いですが、超敏感な人は引き返しましょう)、前回のレビューで挙げた評価点を箇条書きすると
・個性的な面々のやり取り
・コミカルで面白いテキスト
・シンプルに楽しい通常戦闘
・ギミック重視の戦略性のあるボス戦
・バランスの良い謎解き
・親切なマップとログ
・探しがいのある探索要素
・わかりやすく種類も豊富な料理
・素晴らしいグラフィックとBGM
とこれだけありました。加点方式なら文句なく100点満点をつけられるくらいあります。

逆に不満点として挙げた点は
・メインシナリオによくわからない点がそこそこある
・伏線や謎の回収が遅くてモヤモヤした状態が長い
・動きが速い敵との戦闘が仕様上煩わしい
・一発即死初見殺しギミックがある
・弾薬と爆弾の残弾仕様が微妙
・おつかいイベントが無駄に長い
・大量の買い物がすぐにできない
・実績がだるい
・一度離れたステージには戻れないことに付随する問題が多数ある
とこのくらいです。減点方式なら0点になってもおかしくない程度にはあります。
つまり自分は日本人なので0点!とはならないし、自分は外国人なので100点!ともならないし、自分は外国人ではない。
ここから不満点がとれだけ要素を阻害してるかを考えます。
例えば一発即死初見殺しギミックと実績は明確な不満点なんですけど、別に根本的なゲーム性も上で挙げた評価点もさほど阻害してないので今回は無視、弾薬と爆弾の残弾仕様が微妙な点は謎解きと探索の楽しさを少しだけ阻害してるので加点を少し下方修正、おつかいの無駄な長さと一度離れたステージには戻れないことは根本的なゲーム性を阻害していると感じたので減点みたいな感じです。これをまとめると

純粋に評価点
・コミカルで面白いテキスト
・親切なマップとログ
・素晴らしいグラフィックとBGM
少し加点が下がった評価点(阻害してる不満点)
・個性的な面々のやり取り(メインシナリオ、モヤモヤ)
・シンプルに楽しい通常戦闘(戦闘の仕様)
・ギミック重視の戦略性のあるボス戦(戦闘の仕様)
・バランスの良い謎解き(弾薬と爆弾の残弾仕様)
・探しがいのある探索要素(弾薬と爆弾の残弾仕様)
・わかりやすく種類も豊富な料理(大量に買い物できない仕様)
根本的なゲーム性を阻害している不満点
・おつかいイベントが無駄に長い
・一度離れたステージには戻れないことに付随する問題が多数ある

このようになりました。

これなら減点方式でも0点にはならないし、加点方式でも文句なく100点とまではいかなくなったと思うので個人的には評価しやすくなります。たまにここまでまとめても文句なく100点になるゲームもあるのですが、その時は文句なく100点をつけます。Eastwardの場合は残った不満点のゲーム性への影響がかなり大きかったので少し厳しめに75点くらいのつもりでレビューしました。
ちなみに実はゲーム内ゲームのRPGをクリアしてから評価しようとしたのですが、一度離れたステージには戻れない影響でプレイ不可能になったので、不満点に阻害された扱いでなかったことにされました。

ここで皆さんに重要なお知らせですが、実はなんとここからが本題です。
自分はこの75点を前回のレビューで「2択なら高評価だけど3択なら普通かも」と言ったんですけど(75で普通?って思った方もいると思うんですけど、ゲームに30点以下とかつけることってほぼないから個人的には相対的に75点がギリ普通のラインになってる)、択が減れば減るほど最高評価のラインはほぼ間違いなく下がる。それで思ったのがSteamでレビューする場合高評価か低評価の2択しかない、2択となると高評価のラインが下がるということを踏まえると、極端な加点減点方式の人もいるからこそSteamの評価って成り立ってるのかなと。
良い所が一切無くて欠点だらけのゲームだったら2択じゃなくても全員低評価になるからいいんですけど、良い所少しあるけど欠点だらけのゲームだったら極端加点ポジティブマンが高評価をつける。でもこのポジティブマンがいなかったら良い所が一切ないゲームと同じように全員が低評価になりかねない。逆に良い所ばかりで欠点が無いゲームと良い所ばかりだけど無視できない欠点が少しだけあるゲームは極端減点ネガティブマンが低評価をつけることで差別化されてる。
これらが起こらなかったら圧倒的に好評か圧倒的に不評のゲームがもっと量産されて微妙な差が表面に出にくくなってしまうし、評価のラインが下がるからすごく無難なゲームが圧倒的に好評になることもあるかもしれないので、もしかしたら減点方式は良くないと頭ごなしに否定するのはSteamに関してだけは違うのかもしれない。
というかこれ全部Steamの評価形態があまり良くないだけでは?ってここまで書いてから思った。5段階評価なら中央値をとっても(極端な人は省いても)4点くらいのゲームは総合4点くらいになるけど、2択評価だと省いたらほぼ満点か0点になっちゃうよって話ですからね。しかしこれは極端な人がいることを考慮したら2択で十分というSteamの高度な戦略だったのかもしれない。さすが最大手のダウンロード販売サイトだ。
知らんけど。
みんなはこのあたりどう思ってるんだろうか。

最後に、5段階評価とか100点満点で評価するレビューサイトでは極端な評価はあまり考慮しないほうが無難でしょうね。
では終わります。

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