人生の厳しさが身にしみるようになってから本を読むようになった。最近は心理学の本にはまっている。心理学といっても難しい本を我慢して読むのではなく、心に響いて楽しく読める本を探して読んでいる。 自宅だと家族の気配とかテレビの音で気が散るから本に集中できない。本を持ってマックカフェに行ってみたけど集中できなかった。駅前のコーヒーショップは一杯のコーヒーで長時間の滞在は難しかった。 4月の穏やかな休日、海の見える公園に出かけて本を読む場所を探した。デッキの隅っこの木の下が日陰にな
この世界には二種類の人間が存在している。輝いている人間と輝くことを忘れてしまった人間だ。輝いている人間は輝くことを忘れてしまった人間の魂を救うことができるということ。この物語のテーマはそんなことろにあるのだと思った。 仕事の奴隷になって輝くことを忘れてしまった女性起業家のスズカさん。ハーレーダビッドソンを自在に操るナギという謎の女の子。異なるタイプの二人が北海道の女満別空港周辺の道路で出会うところから物語が動き出していく。二人はハーレーに乗って一緒に旅をすることになる。
元旦の朝、雲の切れ間から姿を現した太陽を眺めている時に、少し前の出来事を思い出していた。 いつものランニングコースを走っている時の事だった。急にトイレに行きたくなり、進路変更して近くの公園のトイレに向かった。 公園に入った瞬間、目の前にサッカーボールが勢いよく飛び込んできた。それを足で受け止めて蹴り返すと、ど素人が蹴ったとは思えない正確さで、ボールを追いかけてきた子どもたちの、ど真ん中に落下した。 その瞬間「スゲエ」という声が聞こえた。 そういえばトレイルランニン
リアルな夢を見て目が醒めたとき、素晴らしいアイデアが浮かんでくることがある。そんな時はアイデアをメモするためにベッドから出なければならない。 ベッドから出たくないときは、アイデアを頭に刻み込んでから再び眠りにつくが、朝起きるとすっかり忘れてしまう。 忘れたアイデアは二度と浮かんでくることはない。 メモ帳に集められたアイデアは顕在意識で処理され、表現できるカタチに加工されて外の世界に出ていく。 ところが外の世界に出した瞬間、本物だと思い込んでいたアイデアが萎んでしまう。
ブログは焚き火に似ている。 準備を怠ると火をつけることはできない。 やっとの思いで小さな火をつけたと思っても油断は禁物。 風が少し吹いただけで、すぐに消えそうになる。 そして火が消えないように薪をくべると少しは持ちこたえるが、しばらく放っておくと消えてしまう。 消滅した火を取り戻すのは困難だ。
仕事は苦しいよりも楽しいほうがいい。 でも子どもの頃から仕事は苦しいとか、 厳しいとか言い聞かされてきたような気がする。 そのせいか仕事を楽しむことができなくて、 どうしても苦しい方向に進んでしまう。 この本と出合ったのは15年ほど前のこと。 仕事を楽しむ方法を探していた時にネット検索で見つけた。 将来への希望をなくしたサラリーマンが、 老人のアドバイスに導かれて自己変革のアイデアを見出していく物語。 「成功したい」でもどうしたらいいのか分からない。 そんな、もどかし
前回の記事の続きです。 コンクリートの箱の中では、たくさん稼いで、たくさん消費している人のことを成功者と呼んでいる。 成功者になりたければ、他人よりもたくさんお金を稼がなければならない。 では、どうやったらお金を稼ぐことができるのか? 自分のやりたいことは、お金にならない。 他人の満足をカタチにできれば、お金になる。 だから成功を目指す人は、他人の満足を実現するために走り回る。 自分の理想はどこかに閉じ込めて、他人の満足を追求するためだけにアタマとカラダを使うの
独特の「くうき」が漂う日本の社会を一言で表したコトバが「コンクリートの箱」である。 そんなコトバがあれば便利だと思って、わたしが勝手に作った造語だ。 コンクリートの箱の中では、お金さえあれば衣、食、住に困ることはない。 コンクリートの箱の中では、過剰といっていいほど、モノやサービスで溢れている。 この社会は長時間労働➡大量生産➡大量消費というサイクルで回っているから、ストレスという負のエネルギーが充満している。 ストレスの爆発を防止する方法も、いろいろ開発されている
2018年11月上旬の日曜日、トレイルランニングのレースに参加した。トレランとは登山道を走るマラソンのようなもので、アップダウンの激しい小さなデコボコ道をひたすら駆けめぐる競技だ。 2014年の秋からレースに参加するようになり、春と秋の年2回のペースでエントリーしている。 自然の中に身を置く時間を増やせば、新たな発見があるかもしれないと初めたトレランだったが、変化の兆しが訪れることもなく、ただ時間だけが過ぎていた。 ふと気が付くと、レースに出る度にタイムや順位にこだわ
2017年11月上旬の穏やかな日曜日。この日も自分に足りない何かを探していた。 いつもの散歩道を歩いていると、図書館の入り口付近で人だかりができているのが目に止まった。何をやっているのか覗いてみると、折りたたみテーブルの上に段ボール箱が置いてあった。 箱の中を覗くと本がぎっしりと収まっていて、箱の横に大きな文字で「ご自由にお持ち帰りください」と書かれていた。その中から薄汚れた1冊の本を手に取った。「人間のタイプと適正」と表記されていた。 今から100年ほど前、スイス