記事のせいでコメント欄が炎上しそうなときどうする?
「フリーランスライターのブツクサひとり言」第35回
記事に対してコメントを投稿できるメディアだと、記事の内容に対して批判的なコメントが連続して投稿されることがあります。いわゆる「炎上」ですね。
あるいは炎上までいかなくても、特定のユーザーからしつこく絡まれる、いわゆるウザ絡みされることもあります。
自分が書いた記事を公に発信している以上、あるていどは覚悟するべき宿命なのかもしれません。でも、なるべくなら平穏に過ごしたいし、炎上もウザ絡みもないほうがいいのです。
相手の投稿に対して頭にきて反論しようものなら、相手は待っていましたと本格的な攻撃を開始してきます。
それに対してまた反論しあっているうちに、相手は初めの話の本筋なんかどうでもよくなって、己のプライドを守るためだけの不毛な論争に陥ります。
そもそも、わざわざ批判的な投稿をして炎上を誘ったり、ウザ絡みして粘着したりしてくる人たちの目的はなんだと思いますか? 一言でいうと「さみしい」のですよ。
だからたとえ不毛な論争に誘い込んでも、なるべく長くやり取りを続けたいわけです。奴らの目的は、手段を間違えていますが他人と何らかのコミュニケーションをとることなのです。
そんなことに自分のリソースを割くことほど無駄なことはありませんし、相手のレベルに落ちてあげる義理もありません。
経験則でいうと、炎上にもウザ絡みにも正面から反論しないこと。完全無視を決め込むのもひとつの方法ですが、比較的初期のうちに手を打つことで早く鎮静化する場合があります。
私は個人的に「初期消火」と呼んでいます。
その方法とは――
炎上しそうな雰囲気を察知したら、決して反論せず「貴重なご意見をいただきまして、ありがとうございました」と、思っていなくてもお礼を書き込んでみましょう。
お礼に対して反論はしづらいものです。もっともそれでも絡んでくるならば、言葉が通じない相手ですから徹底的に無視するほかありませんが……。
無視すると決めたら、どんなに挑発されても反論してはいけません。いわゆる「スルースキル」を身に着けて、無駄なリソースを割かないこと。
ウザ絡みに対しても同じで、早々に「そうですね、ありがとうございます」と返しておくと、相手は拍子抜けして別のターゲットを探しにいくでしょう。
以上はあくまで私の経験則ですが、かなり効果があります。「初期消火」は早いほど良いのです。