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2023年色々話題のイランに行ってみたら想像以上に凄い国だった よもやま話編
CMのあともまだまだ続く!
前回「これでイラン旅行記は最後」と言ったな。
あれは嘘だ。
と言うのも、8日間も滞在していると一連の記事にするほどでもない「よもやま話」がどうしても溜まってしまうので、そんな話も書き出したいと思ってしまったのだ。
そこで今回は本当に最終回として、細々した話をオムニバス形式でご紹介して、イラン旅行の締めくくりとしたい。一つ一つのエピソードは短くなるので、ちょっとしたすきま時間にでも読んでいただけたら幸いだ。
イスファハーンのスィーオセ橋
イスファハーン編にて、現地人のオススメに従ってハージュ橋を訪れた事をご紹介したが、実はひとつ隣のスィーオセ橋も別の日に訪れてみた。
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人、多ッ!
確かにインスタ映えスポットだが人多すぎるだろ!
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と言いつつ、私もしっかりインスタ映えしそうな写真は撮ってみた(なおインスタはやってない)。
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なお、スィーオセ橋の写真を撮っていたら地元の中学生男子3人に囲まれて、スマホの翻訳アプリ経由で色々と話をした。ただ日本語ーペルシャ語間の翻訳(しかもスマホに話しかけて翻訳させる奴)はあまり精度が良いものではなく、せいぜい「私は東京から来ました」、程度の会話しか成り立たなかったが、それでも「どこの国でも若者のエネルギーはすごい」と圧倒された。
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あと焼きトウモロコシ売ってて美味そうでした。
アイアムゲイ
彼の身の安全を守るため、どこの街で会ったかは伏せよう。
私がある日ぶらぶら散歩をしていると、一人の男性に話しかけられた。彼は「ファルシ?(ペルシャ語しゃべれる?)」と聞いてきたので私が英語オンリーだと答えると、彼はたどたどしい英語でこう切り出した。
I am gay.
私は「お、おう」となった。
だってそうであろう。見知らぬ男性から開口一番「俺ゲイなんだ!」と言われたら「お、おう」となるしかない。
しかし、である。私のイスラム世界に対する知識は限られているが、確かイランにおいて同性愛は厳しく罰せられるのではなかったか?
私が声を潜めてそう尋ねると、彼はニヤニヤして答えなかった。英語が分からなかったのか、無視したのか…
そして答える代わりにスマホを取り出すと、セクシー自撮りを見せつけてきた。
彼はプリケツだった。
いやそんなことを言っている場合ではない。もうどうしていいか分からず、私はあろうことか「You are sexy guy !」と訳の分からないことを口走っていた。
今にして思うと「それは無いだろう」という感じだが、カミングアウトされること自体初めてなのでもう大混乱だ。
しばらくして私にその気が無いのが分かると、彼はさわやかにどこかへと去っていった。
これは想像だが、同性愛が禁じられたイランにおいては相手を探すことも困難なのだろう。後腐れの無い外国人と、一夜の関係を楽しみたい―――抑圧が厳しい国において、同性愛者がそのように考えたとしても、それは仕方がないことなのだろう。
でもなあ、いきなりやって来て I am gay は無いよなあ…
日本の方ですか?
それはイスファハーンの裏路地探検をしていたある日のこと。
その頃私は日本人が恋しくなっていた。外国に行くとよくあるのだが、日本人の顔が懐かしくなってくるのだ。とはいえ、イランにおいて日本人に会うことはまずないだろう…
そう思って裏路地を歩いていると、どう見ても東洋人の男性が歩いているのを見かけた。しかも、日本人っぽい顔つきである。
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私は思わず後を追いかけ、日本語で話しかけた。「日本の方ですか?」
(そう、今回のタイトルは「私が言われた事」ではなくて「私が言った事」なのである)
彼は最初無視して歩いていた。もし彼が日本人なら、こんな異国において日本語が聞こえてきたら反応せざるを得ないだろう。つまり彼は日本人ではないらしい…
とはいえ自分が話しかけられているという事は気づいたらしい。そして、なんと彼は日本語で「日本人じゃないです」と返事をした。
話を聞いてみると彼は日本語を学んだ中国人で、中国人はイランにビザ無しで入れるため、旅行に来たのだという。
私は中国語も少し覚えがあるので、私が頑張って中国語でしゃべり、彼が日本語でしゃべる変な会話になった。インドでも似たようなことがあったが、中国人なんて外国で出会ったらお友達みたいなものだ。もはや親近感が湧くレベルなのだ。
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今見ても結構日本人顔だなあと思う。
謎のマスコットキャラクター
シーラーズでの夜のこと…ハーフェズ廟の入り口近く…
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夜にしか現れないので余計不気味である。
謎のテレビ番組
イランのテレビも見てみたが、どれもこれもユーモアが無いドキュメンタリーかニュースばかりで言葉が分からないと全く面白くない。
しかたなくチャンネルをザッピングしていると、どことなく天才てれびくんに似た画面構成の番組が出てきた。(年齢がばれる表現)
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が、この番組も徹頭徹尾ほがらかな要素は無くまじめにまじめに進行していった。イランのテレビはユーモアが無いなー・・・お国柄ってことだろうか?
誰とでもコラボするあのお方
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絶対許可取ってねぇだろ。
ガイドブックの信ぴょう性
私が持ち込んだ「地球の歩き方 イラン」によると、イランでのネクタイ着用は敵国アメリカ的であるとして好ましくないらしい。
それを踏まえて私がバザールで撮った以下の写真を見てほしい。
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キマッてんねぇ!!
結局ガイドブックとこの写真、どっちが正しいのか今でもわからない。
イランの郵便局でポストカードを送る
せっかくイランまで来たので、日本の自宅に向けてポストカードを送ることにした。
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なお郵便局にポストカードなど置いていなかった。
仕方がないのでエマーム広場まで出てポストカードを購入。意外と売っている店が無くて探し回ってしまった。
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ポストカードを買うついでに、店のおじさんに切手を売ってくれと頼む。正確には覚えていないが、確か5万リアル切手を渡されたと思う。ポストカードと5万リアル切手を持って郵便局に行くと、今度は郵便料金が足りないと言われた。
恐らく、外国人旅行客など来ないので、店のおじさんは国内郵便料金の切手を売ってくれたのだろう。
とはいえ流石に郵便局、切手くらいは売ってくれる。最終的に2023年6月の時点で国際郵便の料金は「12万リアル」だった。
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ちなみに50万リアルで1ドルだから、国際郵便24セントという事になる。安すぎんかイラン郵便?
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イランで飲むノンアルビール
イランはイスラム教国なのでお酒が飲めない。
が、元々お酒が飲めない体質の私には何の問題もない。
しかし私はノンアルコールビールは結構好きなので、せっかくだからレストランで注文してみた。
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コップに注いでみると、結構ダークな色をしている。軽めの味わいではなさそうだ。
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お酒をほぼ飲まない(飲めない)私がテイスティングをするのもおこがましいが、スーパードライよりはプレミアムモルツに近い味わいだった、ような気がする。結構美味しかった。
イランで一番おいしかった料理
イランに来るとキャバーブ(ケバブ。秋葉原で売っているようなケバブラップではなく、ひき肉の棒を串に刺して焼いたパターンが多い)を食べる機会が多い。
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また、薄いパンと豆から出来たペーストを合わせて食べるのも定番だ。
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しかしイラン滞在中、一番ウマイと感じたのは何といってもこれ。
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判りづらいかもしれないが、鱒のフライとライスである。
上述の薄いパンと豆のペーストに飽きたころ、レストランでこのメニューを見つけて頼んでみたのだ。
鱒を一切れ口に入れると、もうそれだけで幸せに包まれる。豆のペーストもけっして不味いわけではないのだが、やはり食べなれないものを食べ続けていると内蔵から疲れてくるのだ。
そんな時食べた魚料理である。ライスはジャスミンライス、いわゆるタイ米のようなものだから日本米とは違うが、米と魚というだけで美味いのである。ああ俺日本人なんだなあと思わざるを得ない。
ちなみに美味すぎて本当にちょっと涙が出た。
ちなみにイランでは鱒の養殖が盛んとかで、結構食べられる機会はありそうだった。もしこれを読んでいる人で、イランに行く機会があり、そして現地の料理に胃が疲れてきたら、魚料理を頼んでみると良いだろう。
イランの聖書
西洋国でホテルに泊まると引き出しに聖書が入っていることがよくある。
では、イランの場合はどうだろうか?私は引き出しを開けてみた。
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やっぱりコーランだね!
(ところで一緒に入っている布と石はどう使うのだろう…カーペットにしてその上で祈るのかな…だとしたら石は?)
イランの花輪
ある日イスファハーンの街を散歩しているときのことである。こんな光景が目に飛び込んできた。
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イランでも花輪って送るんですねぇ…
終わりに
さてそろそろ流石にネタ切れになってきたので、このあたりで本当にイラン編を終了したいと思う。
今回の記事やこれまでの記事を読んで楽しんでいただけたら幸いだ。
実はイラン旅行から帰国後別の国にも行っているので、そちらの旅行記も何とか書いてみたい。
またそちらでお会いできることを祈る。
↑第1回目の記事に戻るリンクです。よろしければご利用ください。
↑イランに飽き足らず、今度はルーマニアに行ってきました。