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「ADHDの僕が介護福祉士を辞めて気づいた本当のやりがいと、介護業界の根本的な課題」



初めに最近昔のことを思い出しますが、介護福祉士をしていた時の記憶が蘇り、改めて今の現状と比べた時、大変だったと感じ今回の記事に至ります。

介護福祉士として数年間働いてきましたが、ADHDを抱える僕にとって、この仕事はとても挑戦的でした。仕事内容はもちろん、シフト制による生活リズムの不規則さ、職場の複雑な人間関係などが、僕にとっては毎日のストレスになっていたんです。特にシフト制と夜勤はADHD特有の集中力や計画性の問題をさらに悪化させ、精神的にも肉体的にも負担が大きくなりました。

最終的に介護福祉士を辞めたことで、僕の生活は劇的に改善されました。この記事では、辞める前に抱えていた課題、退職後に感じた変化、そして介護業界の現状について考えをまとめてみたいと思います。

介護福祉士を辞める前の状況


• シフト制で友人と予定が合わない

介護の現場はシフト制が基本で、休みが不規則です。友人と一緒に過ごしたり、家族と予定を合わせたりすることが難しく、気づけば仕事中心の生活に。僕にとってこれはとても孤独なことでした。特にADHDを抱える僕には、不定期な休みや夜勤によるリズムの乱れが、日々のエネルギーや集中力を削っていきました。定期的に誰かと会える時間があることで、精神的にも安定しやすくなるんです。そういった大切な時間が持てないのは、思った以上に心に影響がありました。

• 夜勤による睡眠不足と健康への影響

夜勤は、ADHDの僕にとって特にきついものでした。夜の集中力が続かないことも多く、眠い状態で業務を続けると判断力も鈍くなり、ミスにつながることも。睡眠不足が溜まると、日中の業務にも支障が出て、全体的に体調を崩しがちになりました。介護福祉士の仕事は、常に相手の安全を守ることが求められるため、自分のコンディションが悪いことで、利用者さんの安全にも関わるプレッシャーを感じることが多かったです。

• 腰や身体の負担が大きい

介護現場では、重いものを持ち上げたり、腰を使ったりする作業が多く、慢性的な腰痛や筋肉痛に悩まされました。身体への負担は想像以上で、疲れが溜まると身体も硬くなり、次第に業務に集中できなくなっていきました。このまま続けていたら、自分の健康を犠牲にして働き続けることになるのではと、不安を抱えるようになりました。

• 職場の複雑な人間関係

介護の現場は、年齢層も幅広く、経験や年功序列を重んじる風潮が強いと感じました。特に、「御局様」と呼ばれるような立場の方がいる職場では、気を使う場面が増え、ADHDの僕にとっては非常にやりづらさを感じる場面が多かったです。特定の人物に配慮しなければならない状況や、曖昧な上下関係に気を配るのは僕には難しく、常に緊張状態が続くような環境でした。

• 人手不足による負担増加

介護業界全体で人手が足りないのは周知の事実ですが、実際に働いているとその影響が直接自分に降りかかってきます。時間外の業務が増え、一人にかかる負担も大きく、休憩を取る時間も思うように確保できませんでした。僕が対応しきれないような業務も多く、無理にスキル以上のことを求められることもあり、精神的なプレッシャーに耐えることが増えていきました。

介護福祉士を辞めて感じたメリット


• 友人や家族との時間が持てるようになった

土日休みの仕事に就いたことで、友人や家族と予定を合わせやすくなり、プライベートの時間が格段に充実しました。週末に友人とリラックスして過ごせる時間は、心のリフレッシュにもつながり、安定した気持ちで次の週を迎えることができます。シフト制の頃は、こうした「人と会う時間」を確保するのが難しく、精神的にも閉塞感を感じていました。辞めたことで、人との関係が充実し、自分らしく過ごすことができるようになりました。

• 健康状態の改善

夜勤がなくなり、毎日決まった時間に眠れるようになったことで、体調が格段に安定しました。睡眠のリズムが整うと、日中の集中力も持続するようになり、腰痛などの身体的な負担も軽減。長時間の介助作業から離れたことで、体も以前のように悲鳴を上げることはなくなりました。辞めたことにより、健康が戻り、生活全体に余裕ができました。

• 職場での人間関係に悩まない

新しい仕事では、職場の空気を読むことや特定の人に気を使う必要が少なくなり、ストレスを感じる場面が大幅に減りました。人間関係がフラットで、相手と対等に関われる環境は、ADHDの僕にとって働きやすさを感じるポイントです。人間関係のわずらわしさがなくなることで、自分の仕事に集中しやすくなり、気持ちの面でも楽になりました。

介護福祉士の人材不足の根本的な理由


介護業界では慢性的な人手不足が問題となっていますが、その大きな要因の一つとして、給料の低さが挙げられます。2000年に介護保険制度が導入され、給料の基準が決まったことにより、経験やスキルに見合った昇給が難しい状況です。このため、長く働いても給料が上がらず、将来の展望が見えにくいと感じる方も多いでしょう。僕自身も、やりがいを感じるためにはそれに見合った報酬が必要だと実感しましたが、介護職の給料が低いままでは、長期的にモチベーションを保つのは困難でした。

僕が考える介護福祉士のやりがいとは


介護福祉士として働いていると、利用者さんからの「ありがとう」の言葉が大きな励みになることは確かです。しかし、やりがいが「感謝の言葉」だけでは限界があります。職業としての価値を実感するためには、その働きに見合った報酬があってこそです。実際、僕にとってのやりがいは、「感謝の言葉」と共に、それに応じた「給料」があってこそ成立するものでした。

結論


介護福祉士を辞めたことで、自分の生活や健康とのバランスを取り戻すことができました。介護の現場で働く中で、確かに学んだことや得られた感謝の気持ちはあります。しかし、給料や労働条件が改善されない限り、僕のように介護業界から離れていく人は減らないでしょう。業界全体での課題が解決されることを願いつつ、今は自分に合った生活を大切にしていきたいと思います。

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