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詐欺師は流行りの業界を狙います
ヤミ金融の手法がますます巧妙化しています。
クレジットカードなどで商品を購入させた上で、その商品を安く買い取って現金を渡すという商品売買を装った高利貸しは以前から存在しましたが、現在は「先払い買取現金化」という手法が横行しています。
これは、商品売買を装うことで多重債務者などのお金を借りられない人をターゲットとし、商品の画像を送るだけで先払い代金が支払われるというものです。
しかし、ヤミ金融業者は端から商品を買い取るつもりはなく、契約時に提供される個人情報の取得や、商品発送期限到来後の高額な違約金などが目的なのです。
ヤミ金融業者へ送る商品画像はネット上にあるものでも何でもよく、ヤミ金融業者は利用者の手元に実際には無い商品を対象とし契約させているのです。
当社の採用調査(バックグラウンドチェック)においても、ブランド品や家電などの買取りを行う会社で勤めた職歴を有している対象者がいました。
大手のリユース業者ではなく、あまり聞き慣れない社名でしたがWeb検索を行ったところ、ある弁護士法人のサイトにヤミ金融業者として掲載されていました。
その業者はLINEなどで簡単に申し込めるサイトを運営していましたが、調査ではその業者へ接触することが叶わず、残念ながら対象者の在籍については確認に至りませんでした。
しかし、買取り会社を退職した後に数年勤めたと申告のヘルスケア関連の会社では、実際の在籍は1カ月のみであり、しかも給料日の翌日に音信不通になっていたことが判明。
詐欺師は、リユースやヘルスケアなど時々の活況な業界に上手く紛れ込み、甘い汁を吸おうとするのです。