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僕と君と彼女の花火大会


地元の2級河川で行われている花火大会

今、僕は2人の女の子を引き連れて、橋を渡っている

瑠璃色の髪飾りをつけたのが、僕の彼女

洋服ではなく、今日は浴衣だ

団子結びで髪を結わえているのが、僕と彼女の共通の友達

ちょっと軽めの女の子だけど、可愛い子

子供の頃、小学校から一緒の学校に行ってた

確か、その子に告白されたことがあったはず

随分、昔のことだけど

どうしていま一緒にいるのかと言うと、彼女を紹介してくれたのは、君だった

大切な友達

ちょっと気があったけど。自分からは無理や


屋台のかき氷を嬉しそうに口に運ぶ、僕の彼女

よそのカップルを見ながら、わたしも彼氏が欲しいと綿菓子を唇に挟む君

みんな、自分のものになればいいのに、と思いながら広島焼きを貪る僕

くるりと振り向き、僕にキスをしたのは誰の唇?

ルールは守るべきなのに

ニコっと笑った君は、僕と彼女の手をとり河原へ降りて行く

下って地べたに座り込み、空を見上げる僕たち

地球が揺れ、内臓まで響く音

とんでもない状況

腕に絡める君と、手を繋ぐ彼女

余計な想像をする僕

雲が花火の煌めきを隠すように、僕を挟んで2人の女の子の想いを感じた

楽しむ余裕すらないんだ

ダイナミックなクライマックスをずっと見せていておくれよ

夜空に最高の打ち上げ花火

ビューーン、ドドーーン、パパーーン


おしまい



この企画に参加しました。
(企画は終了しております)

<しりとりでつなげ>
■ルール
・一文一文をしりとりでつなげる
・最後は「ん」で終える
・300字~500字程度
・ノンフィクション要素を入れる




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