純粋で複雑な水色 #ゆめのことばRewrite
私は書斎に飾った一枚の絵画を眺めている。
ちょっとした女性の知り合いが、海外に行ったお土産としてプレゼントしてくれたものだ。広い公園内の通路で、小さな木の椅子に座って絵を描く女性から購入したものだそうだ。
街の名前は聞いたけど忘れてしまった。インドネシアだったかフィリピンだったか、その辺りのアジアの海に囲まれた国のどこかの街だったと思う。
もう一度、私は絵の中の世界に戻る。
どこまでも澄んだ水色
見つめていると
すべてを忘れる
時間が止まる
今抱えている問題など、なんとちっぽけな事かと思わされる。
純粋な水色に目を奪われる
吸い込まれそうになり
恐怖さえ感じる
そして時間は止まる
白い額縁に収めたその絵を、少し黄色味の強いクリーム色の壁から外し、手に取る。
細部をよく見ると、全体を通して感じた印象とは異なって見える。
綺麗な水色には見えるが、濃い青や白が混ざって構成されている。
その斑な青から白の間の水色が、海に見えてきた。
もっとよく見ると、その水色の中に黄緑やベージュを重ねたような点がたくさんある。
その点、ひとつひとつは島だ。
広い海に浮かぶ島
飛行機に乗って遥か上空から眺める海
私は彼女とふたりで行った島々を思い出した。
純粋だった彼女への想い
それとは裏腹に
複雑なふたりの関係
時間は止まる
彼女には、この絵がどんな風に見えたのだろうか。
🐒🐒🐒
今回は、まつおさんのこの企画
に参加させていただきました。
皆さんもいかがでしょうか(*´∀`)つ
それでは皆様ごきげんよう🐒
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