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子どもの遊びと家事と生きるということ[子育て小話]

人間が生きる上で大事な事ってなんだろう。
根本的な「生きる」を考えた時に子ども時代に経験した方が良い事を考える。

子どもの遊びは運動とも言い換えられる。
例えば、
物を目で追う事は目と首の運動。
おもちゃを鳴らす事は腕と手の運動。
本をめくる事は指先と手首と腕の運動。
いないいないばぁをしてもらって笑う事は脳と顔の運動。
などである。思い当たる事が多いのではないだろうか。
これらを繰り返し、首も座らず本人の意思で動かせなかった体を、1年程で歩行でき簡単なコミュニケーションを取れる状態まで自分で自分を育てるのだ。
これは人間の本能的な原点的な育ちの話。

ある程度育つと今度は生命維持をするために身辺の世話が必要になる。
生きるために食事を摂り、心身を清潔に保つために洗濯をし、病気にならないために掃除をする。
これらは体や心の育ちがある程度落ち着き、自分を意識する頃に少しずつ経験していくと良い事だろう。
現代は便利になり家事に時間をかける事は著しく減った。
しかし、便利になりすぎて、自分自身に目を向ける時間も減ってはいないだろうか?
かくいう私も独身時代、仕事と趣味に熱心になりすぎて家事を適当に行っていた。結婚し、子どもが産まれ、専業主婦になり家事が生きる事であると再認識した。
子ども時代に気付いていたら、また違う人生だったかもしれないと思う。
そうして自分の子ども達には(本人達がやりたい時に限り)家事を手伝ってもらっている。
上手い下手ではないのだ。家事は遊びを同じ育つ事で生きる事だと体験してほしい。

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