非認知能力ってのはこういう事?[日常小話]
ある学校で運動会があった。
普段は成績がいまいちな子ども達。
でも運動会には積極的に取り組み、生き生きとした姿を見せていた。
そんな時、ある生徒達が言った。
「運動会の黒板アートをしたい」
前日、当日と時間がない中で子ども達は協力して時間を作り、黒板アートを完成させたのだった。
***
これはすごく身近な実話。
この話を聞いた時に私が思ったのは、子どもたちの非認知能力はしっかり伸びているという確信だった。
非認知能力という言葉だけだとふわっとしてるため、文部科学省から引用。
最初のエピソードがまさにそれとわかってもらえると思う。
①黒板アートやりたくない?
②先生に交渉、時間の確保、場所の確保
③10人前後がお互いに譲り合いながら1枚の絵を完成させる
まさにこれなのだ。子ども主体で企画、実行、完遂まで至れるプロセス。
大人の意図はそこにはない。子どもの内面の衝動が具現化した良い例だ。
生きる力が目の前で育つ瞬間を見られる経験は心から羨ましく、先生の醍醐味だと思う。
非認知能力は乳幼児期に育てる能力と言われている事が多いが、能力の育ちやすい時期がそこであるだけで、一生涯育つ能力だと私は考える。
育つ事にいつだって遅いという事はない。やりたいをやり抜けたらそれでいいのだ。