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同じ土俵に立ったら負け[子育て小話]


保育士11年、人の親4年やって声を大にして言いたい。
育児は同じ土俵に立ったらダメ。

これは上からコントロールしろ、という事じゃなく、付き添って媚びへつらえって事でもない。
そして言葉を付け足すなら「マイナスな場面で」だ。


最近、上の娘の体調が下り気味。
さすがに体調不良が続きすぎてイライラしてるのか「あれやだ」「これやだ」と言い始めた。
最初は「わかったわかった」と聞いてたけど、あんまりにも理不尽な事を言われたので「自分が体調悪いからって人に当たるのはどうかと思う」と言ったら静かになった。
その後は髪の毛を本人の希望通りに結び、登園。
今日は昼寝をする事を約束したけど、どうだろう。

感情をコントロールできないのは仕方ない事だとは思ってる。
子どもの脳みそはまだ未発達で、特に前頭葉が育つのは遅い。
我慢とか、自制とか、感情が理性を上回りやすいのだ。
だから癇癪を起こすし(これは人間としての経験不足や想像力の未発達さもあるけど)、感情的になるし、負のスパイラルから抜け出せない事もある。
そんな時に親が同じところに落ちると底なし沼に沈んでいくだけになる。
まさに負であり、負け。自分に。

そんな時は「同じ土俵に立たない」が大事。
共感はするけど「そかそか、嫌だったねぇ」程度で、イライラもしないし他人事にしてる。
だってあなたのイライラはあなたが解消するしかないでしょ?
そんな当たり前の事を親は「自分事」にしてしまうのだ。

人間は自分で助かる力を持ってる。
つらい時はそばにいる。けど、助けるのは自分自身なんだよ。と。
その力を育ててあげるのも大人の役割だと思ってる。

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