見出し画像

炭酸の泡はどこではじけたい、ひなあいでしょ

今回も『日向坂で会いましょう』おもしろかったですね。

今回の企画は【いつ叶えるんですか?今でしょ! 第4回企画プレゼン大会!!】を行った。催眠術や軍団など意外とやってこなかった企画の数々が提案された。催眠術は一度かかってみたい。かかりたい人ほどかかりやすいらしい。

……つくずく嫌気が差しているのだが、「~したい」と言ったことの9分9厘は実現しない。たぶん催眠術も一度もかからずに一生をおえるとおもう。

言霊、自己暗示、引き寄せの法則…あらゆる成功したらしい人々がそれっぽいロジックで「夢は口に出すと叶う」という言説を煽るが、正確にはあの言説には実行力という前提条件が抜け落ちている。あれはウソだ、面倒くさがりをナメないでほしい。

そんな辟易してる自分に追い打ちをかけるように「~したい」と思うこと自体減ってきてる気がしてる。厳密には思ってから諦めるまでの足が早くなってきてる。衰える体力を自覚してる故か、集中力の短縮によるものか。諦めることを覚えるとはこういうことかもしれない。

一方で、あれがしたい、こうなりたいと願望に満ち溢れた人々の眩しさよ。エネルギーに満ち溢れ、とめどない願望、そして幸運なことに彼女らは頑張れば手の届きそうな環境に身を置いている。遠慮して言わない手はないし、口にすれば叶うのだ。だからこそ無垢に、ときに無鉄砲に、彼女たちは突き進んで行く。その姿にわたしは時折すこしだけ元気をわけてもらっている。

この企画が前回行われたときとは明らかに見方が変わってるのを痛み入りながら、オードリーに”アイツ”と名指しされ、森本茉莉さんがプレゼンターとして指名された。

当然と言えば当然なのだが、森本さんのウソっぽさは愛萌さんに通じる。愛萌さんの理想を形成した人物像はそのために耽美なフィクション性を匂わせるのだが、しかしわたしの見る限り、森本茉莉にウソはひとつもない。おてんば娘がおてんば娘のまま自由を獲得したような清楚、愛萌さんの仕業で間違いないだろう。だから彼女にウソくさいのだ。そんなヤツ普通いないんだから。齊藤京子さんと同じタイプの正真正銘人間だ。提案していた先輩後輩の縦軸を意識したみんなを案じる企画には彼女の人柄が現れていて良かったな。

肝心の今回の企画案だが、番組でピックアップされたのは軍団系が多かった。加入経緯からも察するように憧れゆえの承認欲求がつよく出た動きだったようにおもう。先輩ごとに細分化された集団の方がより濃密に帰属意識が感じられるもんな。

結果的に番組の中で話し合われた企画案は、企画内容というか構造のほうに重点が置かれていた。個人的には軍団の人数にばらつきがある不平等感あったらおもしろいだろうし、事前にドラフト企画をやってもいいかもしれない。春野翼が生み出されたときのようなこれまでの企画プレゼン回のような期待感を煽られることはなかったが、関係性という想像の下地がおおきく展開された回になったと感じた

たしかに、最近のひなあいは個人主義が強かったように感じるところもあったので、この軍団系の企画が持ち上がれば、集団芸や関係性萌えの愉しみが新たな様相で見られるかもしれない。今回の企画案たちを通して、先輩後輩関係なしにどんどん混ざり合っていってほしいし、彼女たちは有限の時間を生きるアイドル、なるべく早く実現が叶うといいな。

おしまい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?