見出し画像

気がつけばあの『日向坂で会いましょう』にいたわたしは今ここに

今回も『日向坂で会いましょう』おもしろかったですね。

底から這い上がってくる寒気にミノムシのよう布団に身をくるみ凌ぎながら耐え忍ぶばかりです。冬本番といわんばかりに日増しに強まる寒さに春が恋しくなります。どうせ同じように夏になると冬が恋しくなるのです。

13thシングル『卒業写真だけが知ってる』のMV解説企画【13thシングル「卒業写真だけが知ってる」 のMVをみんなで解説しよう!】。MV製作のこぼれ話や細かいネタを解説する企画なのに脱線につぐ脱線でMV全編の解説をできた試しがないのは皆さまがよく知るところです。

オーディオコメンタリー形式で企画が進行していきますが、見るたびに少しずつグレードアップしている春日の額を模した一時停止ボタンがそれを象徴するようにこの企画の本題はMVにはなく、手触りとしては友人宅に集まった時のつけっぱなしのテレビに近い、手遊びのような企画です

だから毎回MVがサビに突入するかしないかくらいの時間でタイムアップしてしまうし、だからしても許されるのだと思います。

ということは、ながら見で手遊びする集団の中で常に話題にいる人物こそ、コミュニティの主導権を握っている人物であり、中心人物だということが言えると思います。山下葉留花の無茶振りや(カットされてしまったが)ピンクのひらひらを吹き込んだり、好きだと言ってみたり、今回ミニコーナーの発端となっていたのはいつも下級生たちでした

もちろん1期生が2名だったり数的な要因はありますが、それでも今回の放送を見ながら、世代交代が完了しているといっていい日向坂46がそこにあったような気がしました。もう2期生が最上級生であり、以下下級生たちはグループの中心や根幹を担っている状態にあるのだと

グループの世代交代云々などと、さいきんはこんな事ばかり言っている気がしなくもないが、連載終了を発表した身分としてこの様は去り際に思えてしかたがない。ただの視聴者のわたしがこんな風に思うのだ、それを最上級生として身近に感じている1期生はどんな心境に在るのだろう。わたしだったら振り返ることもなく去ってしまいたくなりそうだ。

と、ここまで今は答えが出ない問いや不安を述べてきた。今回の企画で起きたことは、日向坂46の端境期における11thシングルがまさに経験していることにほかならない。数年後、この記事に記した期待はどのような果実をつけるのか。とても楽しみだ。

この企画の前回記事では選抜制導入に絡めて、端境期の日向坂46の今後に期待して筆を置いた。変化の時期を越えた日向坂46は様変わりしていて、何も変わらなくて。わたしはこれから冬の終わりと春の始まり、どちらを待つことになるのでしょうか。

(おしまい)


いいなと思ったら応援しよう!