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静かさとは美しさである。

最近お出かけしていないな〜と急に思い立ち、日帰りで金沢に行ってきた。金沢は1年前に10日間ほど滞在していた場所で、今回は特にお気に入りの場所となった鈴木大拙館に行ってきた。

去年滞在していたときのマガジンはこちら。1年も経ったのに、未完なのは…今日はスルーします…。


なんでもっと早く、自分のために来てあげなかったんだろう?と思うほど、この場所は相変わらず美しかった。

学習空間という空間には、鈴木大拙の本や、この施設のスタッフさんが選んでいるであろう本が置いてあり、誰でも読めるようになっている。この空間だけで1時間くらいはいた。

私が読んだのは、『翻訳できない世界のことば』と、『The Last Zookeeper』という絵本の2冊。

『翻訳できない世界のことば』は、実は1年前もこの場で読みあさっていた。ひとことでは翻訳できないような世界中の言葉たちを集めた本なのだけど、かわいいイラストと言葉の解説が好きで、今回もじっくり読んだ。1年前とは違う言葉にぐっときたりもして、自分の移り変わりを感じたりもした。


もうひとつの『The Last Zookeeper』は初めて読んだ。儚いタッチの絵で描かれた美しさのある作品だった。といっても、文字があるのは最初と最後だけで、それ以外に文字はない。しかも英語なので私は分からない。だけど、文字がないからこそ心に入り込んでくるようなものがあって、絵本ってこんなに美しいものなんだと初めて思った。


それから、思索空間から水鏡の庭をひたすら眺めて、壁に映る水面にも周りの木々にもいちいち感動して、ここでも1時間があっという間に過ぎた。

そして、新幹線の時間がせまっていることにやっと気づいて、慌てて出た。予定通りの時間にバスが来なくて、新幹線に間に合わないのでは?とひやひやしながらも、発車の5分前になんとか駅に到着し、無事に予定通りの新幹線に滑り込めた。


今度は、1年なんて時間を置かずに来ようと思った。ここに来ると、私にとって静かさとは美しさなんだと分かる。こんなに心が震えるような場所ってほかにないのでは?と感じるほど好きな場所だ。

実は、この日の帰り道、帰宅ラッシュの電車に揺られながら、はっとしたことがある。それはもう、私の人生においてとてつもなく大きな気づきだったのだけど、それを書くのはまた今度にしようと思う。いまはまだ、自分の心の中で味わっていたい。


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アヤノ
30歳を過ぎたいま、ようやく「自分らしく暮らす」「自分らしく働く」を実現させようともがいています。いただいたサポートは、これらを現実にするために使わせていただきます☺️よろしければサポートお願いします🙏