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京都ライター塾 アドバンスコース 第3期 3回目(全6回)
「企画書はアイディア次第!」と思っていましたが、そうではないようで…。「企画が出来るライターは重宝される」理由も明らかになった今回の講座。
2023年10月31日からはじまった「第3期 京都ライター塾 アドバンスコース」3回目のテーマは「企画を立てて、原稿を書く」
課題として作成した「企画書」に、フィードバックをいただきます。
ひとつの課題をやれば、またひとつ違う課題が現れますが
「ちょっとずつ進んでるんだな…」と実感できた講座です。
アドバンスコースの概要
京都ライター塾アドバンスコースは「書く」という実践をメインにした講座です。講師は、京都在住のライター・エッセイストの江角悠子さん。
月1回×6か月で全6回、受講時間は各1時間30分。すべての回で課題と添削があります。各回の講座内容はこちらです。
※過去の講座はクリックすると、受講レポートに遷移します。
1.人の心を動かす文章とは?型を使って書く
2.読者を知り、企画を立てる
3.企画を立てて、原稿を書く ≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪今回はここ
4.人物インタビュー原稿のフィードバック
5.ゲスト講師
6.レポート記事フィードバック
ライターとしての基礎は頭だけの私ですが、アドバンスコースのメインが「書くこと」であり、「企画、インタビュー、記事作成」という実践的な行動を一連の流れで出来ることに、ワクワクして申し込みました。
第3回目の講座概要
今回の講座までに提出した各自の「企画書」に、江角さんからフィードバックをいただきます(ドキドキ)
1.前回の復習と課題の添削
前回の講座は「読者を知り、企画を立てる」
企画を立てるのに必要なこと、そもそも企画を載せたい場所はどこなのか、企画のゴールとは?を復習しました。
※詳しい内容は前回の受講レポートから
受講生が提出したレポートを見た江角さんからの総評は
・目的や概要を見ると意図は伝わり、おもしろそう!
・でも、イメージが掴みづらく、もったいない!
というものでした。
そして、フィードバックがはじまるかと思いきや
「では、それぞれ説明してもらいましょう!」と江角さんの進行が入ります。受講生の間に「お…。話すのか…」と、妙な緊張感がシンクロした瞬間。
企画書について説明した後、江角さんから問いかけが入り、みなさん問いには、すらっと答えることができます。
その都度、江角さんからは
「それを聞いたら、ますます興味がわきます!それを企画書に入れてください!じゃないと、興味を持ってもらえなくて落ちちゃう!もったいない!」
と熱いコールをいただきます。
江角さんからコールをいただく度に、「イメージ出来る企画書」の書き方が見えてくるのと同時に、企画自体を褒めていただける安堵と嬉しい気持ちが漂っているように感じました。
2.企画の深め方
江角さんの質問に答えていくと「記事がイメージ出来る企画書」になっていきます。江角さんが教えてくださった企画の深め方は、こちらです。
1記事1テーマ
何を伝えたいのか明確にする
ひたすら掘り下げる
切り口を考える
そして次の課題はなんと「企画を立てて、取材をし、原稿を書く」という一連の流れ。取材相手は講師である「江角悠子」さん!
今回の感想
「企画を立てる」という課題は、私にとって「自分の枠を超えてみた」ものでした。だからこそ、新しい課題に気づくことが出来た今回の講座。
フィードバックで強く印象に残ったこと、私が感じたことを書いていきます。
企画を立てたら、自分の世界が深まるきっかけにもなった
私は「こういう企画があったらいいな」という思いで企画を立てました。
記事の内容は、お店・商品紹介の企画ですが、具体的に考えたときに「自分が持ってる情報は少ない…」ということに気づきました。
そのため、江角さんからのフィードバックで「実際に紹介したいお店はありますか?」という問いに口ごもり、正直にお話しました。
すると、江角さんから「今までは編集者が、企画・リサーチまでをしていたけど、今はその手もない。だから企画・リサーチが出来ていると、企画の採用率が上がります!」
と、リアルな事情を教えていただきました。
私の情報は「広く浅い」ところがあるので、通常とは逆の工程になるかもしれませんが、企画を考えたら、リサーチをしてから企画書を作るといいのかな?と、自身の今後の課題、課題の解決策が見えた気がしました。
イメージできる企画書は「人に話すつもりで」書く
採用される企画書は「見た人全員がイメージできること」だと、講座の中で何度も教えていただきました。
しかし「自分の頭の中にある」=「わかってるだろう」になってしまうため「見た人全員が理解できる企画書」とは何なのか、わかるようでわからずでした。
口頭説明を振り返ると、みなさん書いてることを話してるようで、そのまま読み上げてるかたはいなかったように思います。
私自身も話す時には「理解してもらえるように」と、何らかの情報を付け加えていて、江角さんから「今ので想像出来ました!」と言葉をもらう、やりとりを何度も見ました(もれなく私も)
「鮮度」を狙う
サイトの内容によっては、新刊のレビューや旅行のシーズンなどの「鮮度」が重要になる企画があることも学びました。
「日頃、書きためておいた記事や企画のタイトルを変えて、タイミングで持ち込むのもありですよ!」という言葉に、書いて発信することは、企画の始まりだと感じました。
「企画書は個性がダダ漏れ」
どの企画書も、興味・趣味・生活・過去・今、すべてを含めたものから考えられているので「人」が見えるようでした。
取り扱うネタが同じカテゴリーでも、切り口が異なるところに「個性」を感じます。
まとめ
この課題が無ければ、すでにある「企画」を待ち、書ける書けないを考えていたかもしれません。
しかし実際は、自分で企画を立てる楽しみもあることに「書くこと」の世界が広がりました。
自分が持ってる情報から、企画を立ててもいい。
思いついても情報が足りないなら、自分でリサーチして具体的にしていくこともいい。
自分が「あったらいいな」と思うものを形に出来るむずかしさと楽しみを体感した講座でした。