【SLAM DUNK Gl】104話「探偵ナイトスクープ」
仙道彰が異国でバスケに少し触れるようになってきた頃から、日本バスケット界はにぎわしくなっていた。
流川楓のNBAドラフト指名、テルノン会長の国際試合、国際大会禁止宣言、ユナイテッド・ジャパン・バスケットリーグの発足と三田良佑のチェアマン就任、バスケフェスティバル「デサフィアンテ」の激闘とプレパラシオン東京の新規参入、流川楓の日本移籍、
そしてあの流川の「んどう」発言。
赤木剛憲は一連の日本の流れを妹である晴子に報告した。
「ねーーすごいよねー。なんかいろいろありすぎて、お兄ちゃんもTV出たんだよね?」晴子
「うむ。安西先生の命日だったからな。」赤木
「絶対見たい! DVD送ってね! やっぱりあのメンバーがそろったら最強よね!?」晴子
「状況はそれぞれだが、トレーニングもしていたからな。流川まで来たのはさすがに驚いたがな。」赤木
「流川君、日本に戻るんだね。」晴子
「そのようだな。そうそう、ちょっと気になることがあったんだ。」赤木
赤木は晴子に報道番組出演の際の流川の「んどう」発言について話した。
世間としては流川の好物はうどんということで認識されてしまったのだが、
「お兄ちゃん! それって 仙道さん のこと、、、。」晴子
「俺もそう思う。」赤木
「仙道さん どこにいるんだろう?」晴子
「・・・・」赤木
「晴子。そう言えばな。昨日また新しいニュースが入ったんだ。松田雅志の古本興業がチームを新規参入させるそうだ。あの松田雅志だぞ! ヴィルフェーダ大阪というそうだ!」赤木
「えっ?!あの 松田雅志?」晴子
「晴子も好きだっただろう。大晦日の番組。」赤木
「うん! 家族 みんなで笑ったよね!」晴子
「そうだな、、、。そう言えばな今、ふと思い出したのだが、探偵ナイトスクープの局長が松田雅志に変わったんだ。」赤木
「へーーーー。探偵ナイトスクープねーー
ー。探偵ね、、、。お兄ちゃん!?」晴子
「なんだ? 大きな声を出して。」赤木
「仙道さん!! 探偵ナイトスクープに調査してもらえないかしら?」晴子
「なるほど。面白いじゃないか!?」赤木
「いたずらだと思われちゃうかな? 仙道さんにも迷惑かけちゃうかな?」晴子
「いや! 晴子! やらずに悔やむよりやって悔やめだ!」赤木
「そうだよね!」晴子
そして松田雅志の下へこの依頼は届く。
「松田さん。気になる調査依頼が届いたんです。」スタッフ
「どしたん?」松田
松田は晴子の丁寧な依頼文を熟読した。
「おもろいやん。 調査してみよかーー。」松田
晴子の熱意は松田に届いたのである。松田もこれで仙道が見つかり、日本バスケット界の盛り上がりに一役買えるなら協力したいとの思いだった。
調査は難航を極めたが意外にもハリー・テ―ヒルの存在の方が先に足がついた。
仙道におけるキーワードであるバスケットは、放浪する仙道より車いすバスケからつながったのである。
ハリーは探偵ナイトスクープの取材を受けた。
「アキラとの旅は、どちらかと言えば僕主導で引っ張っていった。嫌な顔をせずに笑顔でついてきてくれた。でもね、アキラは広い視野と状況判断に優れていて、いざとなればとても頼りになる男です。結果的にはアキラに引っ張ってもらってたのかな。事故で僕の体は変わってしまったけど、こうしてアキラがバスケットを教えてくれました。」ハリー
高校バスケット界という狭い範囲での仙道彰という過去の存在。
それでもハリーは、
「アキラはカエデ・ルカワをも魅了していたのですね。カエデ・ルカワの名前は僕でも知っていますよ。僕もアキラに魅了された男の一人です。アキラ・センドウという男を再び日本に、いや世界に知らしめたいですよ。そういう可能性を持っている、そういう男だと僕は思っている。」ハリー
このストーリーを取材班から伝え聞いた松田雅志は心を打たれた。松田は仙道本人への最終調査に自身の参加を表明した。
そして依頼者である赤木晴子にもそのことを直接、電話で伝えたのである。
「えっ?? 松田雅志さん ご本人ですか?(びっくりした!)」晴子
「赤木晴子さんですねー。仙道君の調査依頼ありがとうございました。仙道君ね、僕も直接会いたくてね。この度、情報が入りましてね。現在はアメリカに滞在しているみたいなんですよ。」松田
「そうなんですか!?(アメリカ!? まさか仙道さん バスケを!?)」晴子
「晴子さん、あなたにもついてきてもらえればと思 っております。
ついてきてくれるかな?」松田
「いきます!(いいとも!!って言ったほうがよかったのかな(笑))」晴子
探偵ナイトスクープは、
依頼者の赤木晴子と松田雅志局長自ら、現在、滞在しているというアメリカへ仙道彰に会いにいくのであった。
続