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【SLAM DUNK Gl】142話「帝王の威厳」
プレパラシオン東京、最終トライアウト詳細が三田良佑オーナーから発表される。
すでに選考は開始されており、
牧紳一は批判を浴びながらも退路を断って選考に参加。
最終審査は7名に絞られていた。
「最終トライアウトは、私がサッカー代表監督を務めたフィリピンで行います。アジアでいち早くプロリーグを開幕させたフィリピンでバスケットはメジャー競技で、アジア選手権では中国に次いで2位の優勝経験、世界選手権でも銅メダルを獲得した歴史があり、簡単じゃない。」
「日本で選考した7人と国内リーグ選抜チームとの試合を行います。場所はフィリピン。費用も当然、実費となります。」三田
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記者:日本のUJBリーグでなぜ海外でトライアウト行うのか?
「どんな環境でも準備をする。プレパラシオンは準備という意味です。そういうメンタルを持っているのか?費用を実費にしているのもどれだけハングリーになって準備できるのか?選考基準の一つです。」
牧紳一はフィリピンへ向かった。
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試合開始前、三田が声をかける。
「牧さん、来ましたね。見せてもらいますよ。成り上がりの条件を持っているのか。」三田
「三田さん。試合はまだですか!!」牧
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トライアウトのテーマでもある準備を入念に行い控える牧紳一。
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PGとしてゲームメークをしながら得点にも拘る。
チームを勝たせるゴールを決めると牧は自身を追い込んだ。
得意のペネトレイトからファウルをもらいながらゴールを決め、3点プレーをものにする。
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「さすが海外だ。このままやすやすとは決めさせてはくれないな。」牧
自身の得点にも冷静に戦況を判断しペネトレイトからのパスも織り交ぜて試合は均衡状態を保った。
お互い即席チームとあり、簡単な条件ではなかった。
「状況を把握し、先を読め、、、、。」牧
「よく見るんだ、、。」牧
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試合終盤、リードされれば追いつくという追いかける展開から抜け出せない。
「ナイスリバウンド! 速攻!」牧
牧にボールが渡り運ぶ、パスを回しながら再び、牧へ、一瞬のスキを見逃さずスピードでペレトレイトからのパスでスリーポイントを決める。
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1点差となる。
「ここ止めるぞ! 勝つんだ!」牧
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当たり負けしないパワーを披露する牧のブロックが決まる。
「こいつのパワーはあなどれない!」相手
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ラスト20秒、牧にボールが渡る。
「さっきのペネトレイトは、頭に入ってるはずだ、、。よく見ろ、、、そして先を読む、、、。」牧
案の定、ペネトレイトを警戒して、中が締められる。
そしてシューターのマークも抑えられている。
「時間ないぞ!」
牧は強引に中に進入する。
「無茶だ!」
「止めれば終了だ!」
「スピードはストップのスピード、切り替えのスピードも指す、、。」牧
中へ進入する牧はストップからクロスオーバーを2回組み込む。
相手の逆をついたその時、アウトサイドへ。
「外!? これは!?」
ついてこれない相手に起こった現象はコートに尻餅をつかせた。
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「アンクルブレイク」
その間、時間は2秒、フリーになった、
牧は不敵に笑った。
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その顔を下から見上げるしかできない。
牧紳一のジャンプシュートが決まる。
逆転勝利となる。
その堂々としたたたずまいは、帝王、牧紳一そのものだった。
牧紳一は成り上がりの条件とも言えるこの試合で自らゴールで勝利を呼び込んだ。
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「牧紳一の代わりなどいない。」
「そうでしょう? 三田さん。」
帝王の威厳がそこには存在した。
「せやな。」
「新しい牧紳一をゼロからつくる。挑戦を続ける。限界をつくらずに常に前進していって下さい。」
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牧紳一、プレパラシオン東京トライアウト合格。
帝王のたたかいは続く。
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