【SLAM DUNK Gl】136話「牧紳一の歯車」
それぞれの予選リーグを突破した4チームが、翌日の決勝トーナメントを戦うというレギュレーションの今大会、
準決勝を戦う牧紳一と桜木花道のコンディションは、ほどよい緊張感と闘志をみなぎらせ上々だった。
「バスケットカウント ワンスロー!」
「おー! シンイチ まわりもいるんだからな!」アレックス
牧紳一、得意のペネトレイトから自ら決め、ファウルも貰い3点プレーをものにする。
「リバウンド王! 桜木! じい!」桜木
「ナイスリバウンド!」牧
桜木のリバウンドから牧へとつなぐ。
準決勝を見事に勝利し決勝戦へコマを進める。
決勝戦は宣言通り、アフリカチーム、
日本語を話す黒人アフロを特徴とする選手が待ち受けた。
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休憩をはさみ、決勝戦、整列。
「ここまでこれたんだね。それだけでも褒められるかな。」
「おい アフロ! 調子にのんなよ! てめーそんな顔して日本語、話しやがって 何者だ!?」桜木
「そういうのは良くないんじゃない? 見た目で判断して。大体そっちこそ、日本人なのに赤い髪と色黒、、、。」
「なんだと!?」桜木
「桜木。 そのへんでやめとけ。コートに入ったら、試合になったら人種も関係ない。それでいいよな?」牧
「うん。いいよ。」
決勝戦、TIP OFF!
序盤は静かな立ち上がりで両チーム拮抗した展開となる。
4点、6点差の得点差を行ったり来たりと決定的な差を見せず試合は進んだ。
牧の真骨頂であるペネトレイトを仕掛ける。
「シンイチ GO!!」ジャック
牧が切り込みシュートへそこにヘルプに入る。
「ピー! バスケットカウント ワンスロー」
「えー ファウル? そんな当たった?」
牧の放ったシュートも入る。
「しかもゴール。いいね。やるね。」
「シンイチ!! ナイスだ!」ジャック
「じい!」桜木
牧、ボーナススローも決める。
周囲から見れば、いつもの得意の3点プレーをものにしたように見えた。
しかし牧本人には少しの違和感が感じられた。
「ファウルあったかな? どうだろうね?」
「!?!?」牧
「まぁ いいよ。」
脅威的なジャンプでダンクを決める。
「ファウルも出来なかったのかい?」
牧、攻撃、この試合初めてのマッチアップ。
「ペネトレイトが得意みたいだ。攻撃はここからはじまる。僕がマークにつくよ。」
「シンイチ 抜いたか!?」ジャック
「いや 抜かせない。この位置ならパスでしょ、、?」
牧にパスはスティールされる。
「ドンマイ! シンイチ 気にするな。」アレックス
牧紳一の歯車は?
牧、再びマッチアップ。
牧のスピードに付いてくる。
「ちっ 抜ききれない!」牧
「だよねー。パスは読まれてるよ。」
パスはスティールされる、牧の視野でもそれは確認できた。
牧はアウトサイドからシュートを放つ。
「そうくるよね。アウトサイドはどうなの?」
「バン」
牧のシュートは外れた。
エリックの素早いフォローで得点。
「結果オーライだね? でもよかったのかな?」
「・・・こいつ まだ余裕を見せやがる。」牧
牧紳一の歯車は、少しずつ確実に狂い始めていた。
続