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【ボアノイチ・総評】福田吉兆&藤真健司
福田吉兆
13番 SF 189cm
得点 22 スリーポイント 1
序盤戦は、マッチアップの宮城リョータに対して、アイソレーションで1on1を制し集中加点、勢いにのる福田は苦手とされるディフェンスでも宮城を止める。とりわけ最大のハイライトはゴール裏シュートでルース・オエステの度肝を抜くスーパープレーで後一歩で宮城崩壊まで追い込んだ。
後半戦もスコアラーぶりは健在でミスマッチを利用し流川楓投入から追い上げられるチームを得点で支えた。
終盤戦の一進一退の攻防の中、福田吉兆の高校引退後の回想が描かれた
「76話 リングのない空」では、ストリートに導かれたきっかけ、ゴール裏シュートという職人技に着手したバックボーンが描かれた。
https://note.com/tyimage/n/ne05bd9130141
実は、このエピソードは追加で描かれ、序盤でゴール裏シュートを描いた時点では、想定していなかった。しかし福田のプレーぶりを描いている中で、導かれたもので、あの空にシュートをうつ場面(原作)からゴール裏シュートに結びついたのは偶然でもあり、必然的に導かれたのかもしれないと筆者が好きな話数でもある。
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「68話 藤真健司の決意」のシルバのブーメランからシュートは当初、スリーポイントで描いていたのだが、福田の躍動によって、2ポイントに変更、追加エピソードを福田吉兆が導いてくれたとも言える裏話があるのだ。
福田の22得点は、間違いなくボアノイチのスコアラーとしての役割を果たした数字であり、原作中、成長を見せる桜木花道と同様、仙道彰が、
「お前と同じくらい成長が早く・・・お前と同じくらいガムシャラなんだ。」
と評価していることから決して福田吉兆の成長はフロックではないだろう。
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藤真健司
7番 PG 178cm
得点 20 スリーポイント 3
牧紳一に高校、大学と勝てなかった藤真健司は、JBAリーグからのオファーを受けながら、牧とは別の道でトップになることで牧紳一の価値、自身の価値を証明するためストリートバスケの道に進み、福田吉兆と共にジザニオンとうチームに所属、ボアノイチには急造で参加した。
https://note.com/tyimage/n/ncbc8eabc18ce
外国人との連携にも対応し、改めて能力の高さを示した。宮城リョータがようやく福田吉兆を交わした場面では、即座にスティール、スリーポイントを決め、スリーポイントのうてるポイントガードは現代の主流だと涼しい顔で言い放つ場面は実に藤真らしかった。
https://note.com/tyimage/n/n4711e02c7474
後半戦は、湘北高校のエース、流川楓が登場。パスを選択肢に入れた流川のプレーに脅威に感じながらも自身もいかんなくエースのコートビジョンを発揮。ティアドロップを決める等、ルース・オエステに対抗。
誰もが予想だにしなかった連続ブーメランからのスリーポイントで再び、ボアノイチは反撃、リードしていくポイントをつくった。
https://note.com/tyimage/n/n1f78b2a764bc
また広い視野や判断に優れ、三井寿の膝の爆弾に気付いたり、スリーポイント封じでもある高速カウンターの指示を出す等、リーダーシップを発揮した。
チームトップタイの3本のスリーポイントを含む20得点は、同じPGの宮城リョータの9得点を大きく上回り、試合を通して高水準のプレーを披露した。
ルース・オエステーボアノイチ
「デサフィアンテ・エキシビションマッチ」
86ー85
得点 スリー
赤木剛憲 14
桜木花道 9
宮城リョータ 9
清田信長 10
三井寿 26 8
流川楓 18 2
(86)
ファント・ガルサ 12
セバス・ベノン 15 2
ダニエル・シルバ 16 3
福田吉兆 22 1
藤真健司 20 3
(85)