【SLAM DUNK GI】147話「プレパラシオン東京主将の人物像」
練習後、オンラインミーティングに呼ばれた牧紳一。
「お疲れ様です。牧さん、調子はどうですか?」三田
「お疲れ様です。刺激的な日々を送らせていただいております。」牧
「それはよかった。」三田
「開幕まで今シーズンはイレギュラーでまだ期間がある。海外遠征も楽しみです。」牧
「ええ。もちろんそれは、僕ものぞんでいることやからね。」三田
三田は、主将選出について話題を切り出した。
「ミーティングというのは、主将任命の打診のようなものですか?」牧
「・・・・」
「三田さん、そのことなら俺は、、。」牧
「牧さん。続く言葉はわかっているつもりです。それにね、ちょっと思っている話と違うんですよ。」三田
牧への相談は主将任命ではないという。
「牧さんはこれまで主将経験も豊富で実績もある。普通に考えれば牧さんに打診するのが無難な選出でしょう。でもね、僕は反対なんです。」三田
「社会人になってからの実績等ないようなものです。それに今までの殻を破るつもりでここにいます。今はチームをまとめるというより、自分にフォーカスしたい。」牧
「その通りやと。僕もね、代表で主将なんてやったことない。如何に成り上がるかを考えていました。牧さんにもそういう期間があっていい。自分で試合を決める、その姿を見せてもらいましたから。もっとそこの部分を突き詰めてほしい。」三田
「ありがとうございます。というと話はそれで終わりですか?」牧
三田は牧に別の相談があるという。
「とはいえ主将は誰でもいいとか、重要性を軽視しているわけではない。チーム設立初年度から結果を求めていますからね。」三田
「それはそうですね。」牧
「基本的にPGで起用される。しかし時にポジションを変えてでも点を取り行く、もしくはチームのバランスを取りにいくことも想定しています。ズバリ聞きたいんやけど、、。」三田
「例えベンチ要因でもスター軍団に萎縮することなくチームをまとめ、リーダーシップを発揮し、牧紳一の代わりにPGを務められる実力と人間力を持っている、そんな存在を知りませんか?」三田
「俺の代わりに?!」牧
「そんな理想的な選手はもう日本にはいませんか?」三田
「・・・・」
「!?!? (いた!)」牧
「三田さん。いますよ。」牧
「ほう。誰です?」三田
「俺に交渉させてもらえませんか?」牧
「ええよ。楽しみやね。」三田
プレパラシオン東京主将問題を相談した三田良佑、その人物像には、
スター軍団に萎縮せず、
リーダーシップを発揮し
ベンチからでもチームの為に働き、
試合に出場すれば、
牧紳一の代わりを務められる実力者だという。
そして牧紳一は思いあたる人物がいるという。
牧は自ら接触を図ると、この日のミーティングを終えたのであった。
続