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「ターン前半を作れ」「切り返しを早く」の裏に潜む課題

旧noteにも書いていたことですが、こちらのnoteにもう一度整理したいと思います。

よくコーチから「ターンを早く終わらせろ」「切り返しを早くしろ」などと言われることが多いと思います。
また、「ターン前半を作れ」と言われることも多いですが、具体的に何をどう変えたらいいのでしょうか?

個人的には、
「ターン終了が遅い」→「切り返しが遅い」→「ターン前半が作れない」
という問題の裏には「ライン取り」が大きく関わっていると考えています。
この話は以前MSK先輩に教わったことです。

ライン取りの重要性

当たり前かもしれませんが、なぜライン取りが重要なのかということをまず書きたいと思います。

理想的なライン(赤)と遅れたライン(緑)

上の図の緑のラインはよくあるエラーを示しています。全体的にターンが遅れていて、そのせいでポールが近くなり、ターン前半に内傾角を作れず、雪溜まりにぶつかって転倒するという悪循環に陥ってしまいます。

ライン取りを変えないままターン前半を作ろうとすると

ラインを変えずに切り返しを早くした場合

では、ライン取りが上手くできない人が単純に切り返しを早くするとどうなるでしょうか?上の図はラインが落ちたまま切り返しを早くした場合です。
切り返すということはそこから次のターンが始まるということです。ですので、ラインが落ちたまま無理やり切り返すとポールに激突してしまうことになります。
実際にはそんな人はいないので、切り返したつもりで実は何もしない時間が出来てしまうというさらに悪い状況を生み出してしまいます。

ここまでのまとめをすると、
😎「ターン前半を作れ」
😎「切り返しを早くしろ」
🥺「ラインが落ちてるのでできません」
というように、ライン取りを変えることが一番重要なことがわかります。
逆に言えば、ライン取りを変えるだけでターン前半を作りやすくなります。

ライン取りの調整

では逆にターンをしたくない場合、どのようにラインを調整すればいいでしょうか?ターンは減速要素なので、できるならターンしない方がいいです。
そして僕はやはり緑のようにターンを全体的に遅らせてしまいます。確かにこれでもタイムを縮めることはできます。しかし緑のラインではもしミスしてしなった場合、修正できるのはターン後半になってしまいます。練習では何本も滑ることができるため問題は表れませんが、大会の一発勝負では弱点となります。

ここで大切だと思うのが、ポールの上のスペースを調整する意識です。右ではターン後半のラインや切り返しのポイントは変えず、ポールの上スペースを小さくしています。こうすることでより安全にタイムを縮めることができます。

今回はターンをしない方向性で考えましたが、逆にターンを大きくしたい場合も後半のライン取りは変えず、ポールの上のスペースを大きくするということです。

ターンが遅れてしまったら

もし全体的にラインが落ちてしまったら、ラインを上げ、ポールの上のスペースを作り直す必要があります。
つまり、ラインが落ちた場合にリカバリーとして必要なことは「切り返しを早くする」ことではなく「切り返しを遅くして乗り続ける」ということになります。
言い換えると、「ターンが遅れても焦らず、板が返ってくるのを待つ」ということです。
シュプリンゲンOBのsgmt君とか上手かった印象があります。

まとめ

上手く説明できていないかもしれませんが、以上のライン取りの意識からわかる大切なことは以下の二点です。

  • ターン後半のラインは変えない。ポールの上のスペースだけを調整する

  • ラインが落ちたら切り返しを遅くしてポールの上のスペースを作り直す

まあ、思っていてもなかなかできないんですけど。

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