乳がん⑥ 全摘同時再建術後
手術が終わってちょうど1週間。
何が辛かったって、手術が終わってからの夜の長いことといったらなかった。酸素マスクに指先につけられた酸素濃度計、足のポンプ、尿管、点滴、あげくのうえに嘔吐。明けない夜はないとわかっていながら時間の経つのの遅いことといったらない。手術した夜を修行の部屋とたとえていた人がいた。本当にぴったり。
やっと朝になり、一つ一つ器具が外され、楽になっていく。さすがに朝ごはんは食べられなかったけれど、昼からは少し食べることもでき、夜は完食。
胸や背中の痛みはほとんどない。違和感は半端ないし、バンドの圧迫も強いが、痛くて我慢できないというほどではない。
こんな程度?これだったら痛みに弱い私でも我慢できる。たまにチクチク、キリキリした痛みに襲われるがそれもすぐになくなる。
手術翌日にはスマホが触れるようになり、翌々日にはLINEをしたり、電話をしたりする元気がでてきた。3日目には文字を書いたり、本を読んだりする気力が生まれた。
術後1週間。
おいしいコーヒー淹れてみた。
おっぱいもある!傷口とも向き合えた!
今の時点では広背筋皮弁再建を選んだ自分の選択に後悔なし。
もちろん病理結果やら後遺症やら心配が全くないわけではないけれど、前を向いてこの病気に向き合い、進んでいく気持ちは今のところ持てている。
いつまで続くかわからないけど、3歩進んで2歩さがるくらいがちょうどいい。