気ままに暮らしたいけど、社会にも目を向けないといけない ~ちゃすい的先週の日向坂(9/12~9/18)~
noteを開いていただきありがとうございます。
ちゃすいです。
今回は先日Youtubeにて公開されました、6thシングル「ってか」のMVの感想や、「全国おひさま化計画 2021」広島公演のセトリについて、書いていこうと思います。
まず「ってか」についてです。
Twitterでも書きましたが、いろいろ感情を揺れ動かされた曲でした。
序盤からアップテンポな曲調で始まりますが、歌詞にいきなり刺されました。
「可愛いから好きになったなんて 全然ピンとこないのよ」
そして
「可愛さを求めてるだけなら 私じゃなくていいんじゃない」
一目惚れと言いますか、外見を思わず見てしまう私にとっては、反省を促される歌詞です。
アップテンポなので、聞いていてノリノリにはなるのですが、歌詞を考えると少し複雑な気分になってしまいます。
一方で、若い人の価値観というか、視点が反映されている歌詞だなと。
「同じものを見て感動できる 同じ価値観が欲しい」
見た目やステータスではなく、同じものを見て笑って泣いてといったことができるかどうか。
今持っている物を共有できるかどうか、平穏に生きたいといった考え方が反映されているように感じます。
一概には言えませんが、小さいころから色々なものがあり、物があふれた時代に生まれ育った人にとって、そこそこの生活を続けることができるのなら、それ以上のものはいらないといったところでしょうか。
かなり昔にブッダが、欲望を捨て去るにはどうしたらよいかと考え方結果、ほどほどの生活をせよと論じたことがありましたが、まさにその考えを実践?しているのが今の若者ということでしょうか。
欲を限りなく捨てるような厳しい修行をするのでもなく、贅沢の限りを尽くすのでもなく、ほどほどの生活をする。
物質的にも精神的にもある程度安定した時代であるからこそ、成し遂げられることですかね。
よく言えば安定して平穏に暮らせる、悪く言えば呑気に生きても、何とかなる社会を表しているように見えます。
とここまで書くと、日向坂46をバカにしているのかと言われそうですが、決してそんなことはありません。
今回のタイトルにも書かせてもらいました、しっかりと社会を見ようとする面も日向坂46にはあります。
(もちろん平穏に生きようとすることを否定もしませんし、むしろ肯定したいほどです。)
それが、今回の「全国おひさま化計画 2021」広島公演です。
このライブにおいて、私が着目したいのはやはりOvertureよりも前に「No WAR in the future」がきた点です。
1945年8月6日8時15分。
一発の原子爆弾が広島に落とされました。
亡くなられた人の数は約14万人。(※1)
多くの方が命を落とされると同時に、今もなお被爆の影響に苦しむ方や、これにまつわる訴訟があります。
実際、7月には「原爆症認定訴訟」において、「被爆者健康手帳」の交付を命じる広島高裁の判決が確定(※2)しました。
とはいえ、この集団訴訟に参加されていない方には、交付されないことから、そういった方々をどう救済するのかが課題として残っています。
と同時に原子爆弾が落とされたことは確かに歴史上の事実として過去のものとなりつつありますが、同時に今なお続いていることであることを認識する必要があります。
とはいえ、こういった出来事があったことや今もなお続いていることをどうすれば後世に伝えていけるのでしょうか。
全員が全員、広島平和記念資料館に行けるわけではありませんし、語り部の話を聞けるわけでもありません。
それゆえ、後世に伝えるという意味においても日向坂46が「Overture」よりも先に「No WAR in the future」を披露するということ自体が、非常に意味ある事ではないかと思います。
個人的に学校の授業や祈念式典などではカバーしきれない点の一つに、関心を持ってもらうことだと思います。
日ごろから戦争について語り合う人は中々いないですし、学校の授業は日常過ぎて右から左に流れてしまいがちです。
しかし日向坂46のライブであれば、関心を持ってもらうにはうってつけでしょう。
なぜ広島公演では「Overture」よりも先に「No WAR in the future」なのかといった疑問から、原爆投下があったことへと目を向けてもらう。
これだけでも、後世へと伝える一助になると思います。
なんかすごい上から目線の文章になってしまいましたが、社会科教育に関わっている人間としては、考えさせられた出来事でした。
ではでは、今回はこの辺で終わりにしようと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
失礼します。
※1 広島市HP「原爆被害の概要死者数について」
https://www.city.hiroshima.lg.jp/soshiki/48/9400.html
(最終閲覧日2021年9月18日)
※2 朝日新聞デジタル「「黒い雨」訴訟で住民の勝訴確定 識者に聞いた救済の道」
https://www.asahi.com/articles/ASP7Y46V7P7YPITB00F.html
(最終閲覧日2021年9月18日)
PS
文章の流れ的に書けなかったのでここで。
「ってか」のMVの最後、恐竜のぬいぐるみを東村さんが拾うシーンにはグッときました。
22人全員が参加しているんだよということを示す日向坂らしさが詰まったシーンで、正直ウルっときました。
また最後のにんじん。
あのにんじんは味方なんですかね?それとも立ち向かうべき相手(壁)なのでしょうか?
分かりません。
ってか、曲中の相手はなぜソフトクリームなんですか?