見出し画像

漫画やゲームに登場する「冒険者の袋」を真面目に作ってみた話

ロールプレイングゲームの冒険者が持ってる袋が作りたいです。

東京での展示会場で、気がついたらそんな話をしていた。
お相手は革のアイテムを手掛けるBavarder(ババルデ)さん。家のお店でも人気の「NUME FUKURO」という紙袋のような形をしたヌメ革製の袋を作っているメーカーさんだ。

人気アイテムのNUME FUKURO

ドラクエ5の主人公が腰からぶら下げていたり、ドラゴンボールでクリリンが持ってる仙豆の入った袋が作りたい。
こちらの趣味全開な提案にも関わらず半年ほどの話し合いと試作期間をかけて、そんな夢のような袋がついに完成した。

今回はそんな「NUME FUKURO B」の話をしたい。

小さく、普段遣いしやすく

打ち合わせからほどなくして、Bavarderさんはヌメ革でできた袋を持ってきてくださった。
贅沢に生地が使われていて、それこそ冒険者が使っているような感じのやつだ。

金貨の代わりに500円玉を詰め込むと、これはまたいい。
今回の依頼料だ……みたいな妄想もすこぶる捗った。
しかし、結構でかい。
これはこれでいいものなのだけど、もう少し普段遣いにもマッチさせたいということで、小さなものの試作がスタートした。

そして出来上がったのがこんなサイズ。
丸カラビナも組み合わせることで、腰に吊るすことも想定しながら、Bluetoothイヤフォンやカギなんかの小物を入れられるサイズ感に仕上げて頂いた。

しかし、すこし紐の位置が上に来ていることから、縛った姿に課題がある。
そんな不躾な要望にもBavarderさんは優しく対応頂き、最終的な仕様を詰めていった。

そして完成したのがこのサイズとデザイン。
ひだがキレイに生まれ、縛った時の姿が好みな状態に仕上げて頂いた。

丸カラビナは、革の専用タブで紐から外れた位置に固定することで使い勝手が向上した。

更に革製の紐を縛りやすくするための小物パーツも追加して頂いた。
これによって袋をキュッと縛るのも手軽になった。

縛らずに袋を締めた姿の写真が送られた時点で、これは使いやすいものになってきたと実感することができた。

さらに紐を締めるパーツを、ストラップの先端の方で使い、丸カラビナにストラップをくぐらせることで、紐が勝手にほどけないための装置としても機能するので、カバンの中で勝手に開いてしまう心配も減らすことができる。

腰に付けるとこの通り。
ベルトループに丸カラビナを通すだけで吊り下げることができるので、結構気軽に取り付けすることができる。

今回は革の素材として「ヌメ革」と呼ばれる銀面(表面が最初白っぽく、少しずつ経年変化していく)だけでなく、「ヌメ床」と呼ばれる銀面のない素材も販売してみることにした。
はじめから柔らかく、茶色っぽいカラーのヌメ床も雰囲気がとてもよい仕上がりに落ち着いている。

NUME FUKUROの兄弟分でもあり、冒険者の袋を由来にしていることから、商品名は「NUME FUKURO B(冒険者の頭文字でありBバージョン)」にして、予約販売を開始させて頂いた。
ぜひ、こんな袋が好きな方に、一緒に楽しんでいただければ嬉しい。

こちらの記事を面白いと感じて頂けた方は「♡マークのスキ」を押していただければ幸いです。(スキは非会員でも押すことができます)
また、フォローやシェアも大歓迎でございます。大阪の気軽にアクセスできない場所にあるお店ですが、今後もnoteを通して皆様と交流できれば幸いです。

↓↓↓ぜひtwitterやinstagramのフォローもよろしくお願いいたします!↓↓↓

twitter @tyarinko
instagram @docketstore





いいなと思ったら応援しよう!