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奈良にできた「世界最大の無印良品」を堪能してきたので紹介します

「世界最大の無印良品が奈良にできるので、見に来ませんか?」

ありがたいことに、そんなお話を無印良品さんから頂いたので行ってきた。

ただ……
お誘いいただいた時、すなおに思った。

「なぜ世界最大の無印良品を奈良に?」

無印良品といえばどちらかというと都会にいっぱいあるイメージ。
それも大きな店舗であれば、東京とか大阪とかにできた方が話題性がありそうである。

しかも、日本最大じゃなくて世界最大。
坪数が、2500坪というではないか。
関東最大と言われた有明の無印良品でも「1400坪」
関西最大と言われたグランフロント大阪の無印良品でも「約1600坪」ぐらいだったはず。
その1.5倍ぐらいのどデカい無印良品が奈良の橿原にできるというのは、気になって仕方がない。

今回は2025年3月1日にオープンする「無印良品イオンモール橿原」の内覧会のお誘いいただき、ひと足お先に見てきたので、見てきた内容を簡単にご紹介したい。

もはや体験できるカタログ

兵庫県の我が家から高速道路で1時間半ほど。
たどり着いた無印良品イオンモール橿原は、イオンモールといいつつ、過去に入っていたイオンモールの中ではなく、独立した建物として出来上がっていた。
入口だけでもどデカい。
だいたい100mほどあるそうで、無印良品にやってきたというよりは、ニトリやイケアに来た時のような感覚に襲われた。

当たり前のように駐車場もだだっ広い。
他の建物の駐車場も兼ねていると思うのだけど、無印良品の前には車椅子専用駐車場や受け取った商品を積み込むスペースも用意されていて、なんだかそれだけでもわくわくしてくる。

そしてもう当たり前のことだけど、中がめちゃくちゃ広い。
2500坪ということは、少なく見積もっても8200平方メートル。
入口の幅が100mだとすれば、奥行も82mあるわけだから、倉庫スペースを差し引いてもめちゃくちゃ広いスペースが無印良品のワンダーランドになっているということである。

もちろん歩いているだけでも疲れてしまうので、店内には座れる椅子がたくさん設置されている。

店内では、Cafe&Meal MUJIも展開していて、アイスやコーヒーの販売もされている。
コーヒーを飲みながらベンチで休憩したりしてもいいらしいので、じっくり時間をかけて楽しむことができる工夫も感じられる。

これだけ広ければ迷ってしまうのではないかと思うかもしれない。
まあ、実際迷いそうになるのだけど、この無印良品では天井に吊られた「眠」や「足」といった漢字が、近くにどんな商品を置いてあるのかをそこはかとなく導いてくれる。
あえてスカッと置くまで見える店舗構造ではなく、探検するように色々な商品と偶発的に出会う場所として計算されているようで、目的を定めずにぶらぶらしてもとてもたのしい空間になっていることがわかる。

そして、はじめはなぜかよく分かっていなかったのだけど、商品がとても見やすい気がする。
それもそのはずで、普段は都心の小さな店舗スペースにたくさんのラインナップが効率よく収められている無印良品の店舗が、もう棚を贅沢に使って同じ商品だけでガツンガツンと並べられているのである。

上の写真を見てほしい。
無印良品の収納用品が、ユニットシェルフと呼ばれる家具シリーズにいかにきれいに収まるのかが具体化されてディスプレイされているのである。
こんな贅沢な展示方法はなかなかお目にかかれない。

天然素材の収納もドン!

水性サインペンのコーナーだけでもドン!

カーテンも実際につられた状態でドン!

ベッドのマットレスだって、片っ端から試せるし、

掛ふとんだけでも、この充実の展示具合だ。

ここまで来るとようやくこの店の魅力がわかってきた。
この店がどデカいというよりも、無印良品の魅力を余すことなく妥協せずに伝えようとすると、これだけの広さが必要なぐらい、無印良品のラインナップはバリーエーションが豊かになっているのだ。

この展示一つとっても見ても、二段ベッドとパイン材の布張りマガジンスタンドパーツというレアな組み合わせが見て取れる。

トーネットと一緒に作ったデスクもしっかり展示されている。
このように取り寄せでもない限り見ることもできない家具もしっかりと実物を見れるのはとても嬉しい。

どんどんラインナップが増える中で、効率を考えれば展示をみれない商品も多くなって仕方がないのだけど、この無印良品イオンモール橿原ではほぼほぼフルラインナップの商品にお目にかかることができるのである。
無印良品ファンにとっては、もはやカタログそのまま……、いや、それ以上を体験できるテーマパークと言っても過言ではないだろう。

橿原からはじまる新しい試み

ここまででも存分に魅力を感じられる「無印良品イオンモール橿原」
だがしかし、その魅力はまだまだこれだけでは終わらない。

「集」という漢字の掲げられた中層のスペースには吉野杉を使ったイベントスペース兼、子どもの遊び場がある。
内覧会に招待されていたお子様はもうその魅力に夢中になっており、忖度なしに遊びまくっていた。

中でも大人心もくすぐられたのは、マジックテープでコースを設定できるピタゴラ装置的なコーナー。

コースを自由に設定できるので、これだけでも自分が子どもだった頃ならずっと遊んでいられる自信がある。

このコーナーにはたくさんの絵本や、年齢ごとに楽しめるだけでなく、お父さんやお母さんが見守りつつゆっくりできるコーナーまで備えられている。
100円コーヒーの機械もすぐそばにあるので、ゆっくり休める配慮も嬉しい広場に仕上がっている。

この空間に関しては天窓もあり太陽光も入るスペースとなっている。
夏の暑い時期は、カーテンも閉めれるとのことで、季節を問わず人気のエリアとなりそうだ。

 店舗の様々なスペースに本がある風景は、これまでの無印良品でも見かける当たり前の風景になってきているが、無印良品イオンモール橿原では「本と喫茶」のコーナーとして「橿原書店」が入っている。

本のラインナップは様々で、漫画なども含めて様々な書籍が並んでいた。

橿原書店さんならではの奈良なアイテムのセレクト販売もあり、リアル大仏クリップなど、文具界隈の私も知るアイテムも取り扱われていた。

カフェとの橿原書店の間にはソファや椅子があるので、本を読んだりコーヒーを楽しんだりできるスペースとして、人気が出そうな場所になっていた。

他にも、里山保全として伐採された植物をプリザーブド加工して、水やり不要の観葉植物として販売するコーナーや、

吉野杉スタンプが押せるスタンプコーナー

健康チェックができる検診器が試せるコーナーや、

更にはしれっと限定カラーのスチールユニットシェルフ「クールグレー」の販売など、掘れば掘るだけ楽しめる店舗になっている。

ただ恐ろしいことに、これだけでは終わらないさらなる取組があるのである。
それが、これまでで最大規模に展開されている「Re MUJI」のコーナーなのである。

まだまだ使える道具をもう一度届け直す 「Re MUJI」

ここまでだけでもお腹いっぱいだと思うのだけど、無印良品イオンモール橿原の魅力はまだある。
それが新しいステージに踏み込んだ「Re MUJI」の取り組みだ。

https://www.muji.com/jp/re-muji/より引用

Re MUJIという取り組み自体は、これまでも無印良品で行われてきた。
衣料品を引き取り、染め直して新しく販売するといった再商品化の取り組みは、無印良品の店舗で見たことがある人も多いと思う。

今回も奈良の素材を活用したシャツの染め直しなど、そういったアプローチはあるのだけど、今回はそれ以外も非常に熱いことになっている。
今回は「家具」などでもReMUJIが展開されていたのだ。

このようなReMUJI専用のコーナーが無印良品イオンモール橿原の店内に設けられていて、古い家具を再度使用できるように、担当のスタッフが作業を行う様子を見ることができる。

そのコーナーの広さが想像を超えて広い。
日本の家具だけでなく、中国の古い家具を仕入れてリペアしたり、インドネシアから廃材を仕入れてベンチにするなど、味のある家具たちがたくさん並んでいた。

廃材から作り出した家具も無印良品の販売基準をクリアするために非常に苦労されたとのことで、ただのヴィンテージ品の販売に留まらない新しいアプローチが無印良品なりに行われているのを感じることができた。

更に、無印良品の収納ケースが過去の商品も取り扱っていた。
中には数十年前の木材が太い棚もあったりして、とても懐かしい気持ちになった。

この商品は、ReMUJIコーナーで、お客様から持ち込まれた家具のうち、再使用できるものをリペアコーナーできちんとリペアして販売するそうだ。
持ち込まれた家具などに対しては、無印良品でお買い物した際にももらえる「マイル」を付与する形で持ち込んだお客様に還元するとのこと。
買い取りではないため、ものによってはフリマアプリで販売したほうがいいこともあるだろうけど、送る際には送料も高くかかることもある。

ReMUJIにお客様から持ち込んでいただければ、使用できない家具も資源の回収にできるし、再利用できる家具はリペアし販売することで再びお客様の手にわたって使われる。
買い取りではなく、マイルの付与という形にしたことも、利益率などを考えると継続していくためのうまい選択なように感じられた。

中には人を駄目にするソファこと「体にフィットするソファ」のRe MUJIでの販売も見られた。
え! 汗とか染み込んだりとか大丈夫?と思って聞いてみたところ、ビーズをクリーニングし、不足分は補充を行い、新しいカバーにかけて販売を行っているとのこと。
はじめのパツンパツンに張りのある状態が個人的には苦手なので、こういった少しはじめからクタッとした仕様も購入の選択肢になるのは面白いと感じられた。

更に店内にはわけあり品や現品処分品のオトクな販売コーナーも充実していた。
レア物やお買い得なアイテムを探しているだけでも、無印良品好きな人は楽しめると思う。

以上、3月1日にオープンする無印良品イオンモール橿原の様子を、取り急ぎまとめさせていただきました。
いかがだったでしょうか。

ちなみに奈良に作った理由を無印良品の方に訊いてみたところ、これだけの面積を確保できることと、無印良品の創業メンバーのお一人でもあるグラフィックデザイナー「田中一光さん」の出身地でもあること、そしてものを大切に使う文化が奈良にはあるという3つが大きなポイントになったそうです。

これだけ気合いの入った無印良品は、無印良品好きな方は必見の価値があると思います。
ぜひ、気になった方は無印良品イオンモール橿原をチェックしてもらえればと思います。

↓お店のリンクはこちらからどうぞ↓
https://www.muji.com/jp/flagship/aeonmall-kashihara/

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