「え、それモニターじゃダメなの?」を覆す『窓からの景色特化型ディスプレイ』 Atmoph Window2の話
「それなら、ここでお店をやったらいいんじゃないか」
大学時代の同級生がふとしたつぶやきからうちのお店は始まった。
友人のカフェの一角。
もともとはアンティークショップのお店だった場所に残された6坪程度の壁の中にお店を出すことになった。
その場所は、ビルの真ん中に位置していて、活用方法が見つかるまでは四方を壁に閉ざされていた。
ここに知り合いたちの手を借りて、開口部を開けていき、うちのお店は誕生した。
この場所にかれこれ2年。週5日は丸々滞在している。
見える景色は基本的に店内とカフェの様子ぐらい。
これまで大手小売店で働いていた時も、ショッピングモールのお店だと外の様子が見えないことはザラにあったし、それでも十分だと思っていた。
でも、そんなうちのお店でも、外の景色を楽しむ方法を知ってしまった。
こうなってしまうともう戻れない。
今回は、京都の会社が作り上げたデジタルな窓『Atmoph Window2(アトモフウィンドウ2)』をご紹介したい。
顔を上げると1000以上の世界の窓の景色とこんにちは
Atmoph Window2は、一言で言ってしまえば窓型のディスプレイだ。
コンセントからの電気で作動し、Wifiを通じてデータをダウンロードして世界中の様々な場所で撮影された「動画」を映し出すことができる。
日本国内だけではなく、世界のいろんな場所で撮影された4K動画は、月額980円で見放題となる。
もちろん、そんなに色々見ないよという人には、個別で動画を購入できるようにもなっているのだけど、初月は無料ということもあるのでぜひぜひリミットレスというプランを試してもらいたい。
というのも、単純な景色の映像だけでなくて、本当に様々な景色が用意されているからだ。
海外のどこかの路地を、人々や車が通り過ぎていくような景色から、
富士山のような人気の国内の美しい景色、
飛行機から見える窓からの景色、
ぼーっと眺めていられる海月(くらげ)の映像など、本当に様々な映像が用意されているからだ。
世界の車窓からという番組が大好きなのだけど、あの手の番組が好きな人ならきっと相性は抜群にいいと思う。
それが音も含めて高品質で撮影されている状態で楽しめるのは本当にたまらない。
AUTOモードにしておくと、現在の時間に合わせた内容の動画を2時間ごとに切り替えながら見続けることができる。
1000も動画があると、同じ動画ばかりを見ることにもならないし、同じ動画だとしても暫く経つと飛行機雲が現れたり、いたはずの動物がどこかに行ってしまったりと飽きずに楽しみ続けることができるので作業に集中したあとにふっと窓の景色を眺めることが癖になってくる。
え、それモニターじゃダメなの?を覆す『窓からの景色特化型ディスプレイ』
「これって、YOUTUBEで動画を流しておくのと何が違うの?」
その意見にはデュアルディスプレイで日頃からNETFLIXやらなんやらを楽しんでいる自分も一理あると感じる。
YOUTUBEには本当になんでもあるし、NETFLIXなどの配信サービスには今日も魅力的なコンテンツが追加されている。
ただ、実際に使ってみた身としては確かに違いがあると感じている。
一番わかりやすいのは、窓として認識しやすい造りと距離感だと思う。
どうしても手元のディスプレイで仕事をしつつ、動画を表示していると、動画の方にどうしても意識が向いてしまいがちになる。
その点、Atmoph Window2はほぼほぼ窓なのである。
自分のデスクやリビングの好きなところに取り付けておいて、美しい動画をただただ流しておく。
私の場合は、仕事の途中で休みたいときにふと見上げられる場所に置きたくて少し距離をとったけど、もっと近くの壁に設置してもいい。
ちなみに商品と一緒に、Atmoph Window2を壁に取り付けるパーツは付属していないので、届いたその日は棚の上に置いていた。
この使い方がいいならこうやって使ってももちろんいい。
ただ、自分の場合はやっぱり窓として取り付けたかったので、amazonですぐにメーカー推奨の石膏ボード専用フックを発注した。
無印良品の壁につけられる家具と同じような石膏ボード専用フック。
耐荷重も1フックあたり7kgと頼れる性能なのに、壁に穴も目立たずに刺せるすぐれもの。
こやつを、Atmoph Window2に付属する取り付けガイドを取り付けたい位置にマスキングテープなんかで貼り付けて
フックをこんな感じでとりつければ、
こんな感じに簡単に設置が完了する。
今回購入した木枠のモデルは、ソファでも有名なカリモクが製造していることもあってしっかりとした素材感もあり、インテリアにもマッチしやすい。
こういったメカメカしさを取り除く配慮も、Atmoph Windowが初期型のみで終わらずに第二弾以降もきちんと生産されている理由だと思う。
Atmoph Window2から想像する未来の景色
Atmoph Window2には、これからアップデートが予告されている機能がいくつもある。
直近で行われそうで、最も期待している機能はGOOGLE CALENDERとの連携。
正直この機能は自分の中で、購入する一つの理由となった機能だ。
というのも、お店の営業日をSNSにアップするのにこれまでホワイトボードタイプのカレンダーを使っていたから・・・というのが大きい。
これなら、GOOGLE CALENDERに営業予定日を入力して連動させ、写真を撮ればアップロードが楽になるなと妄想している(こんな手段をわざわざ使わなくても解決できるのも百も承知しているけど)
個人的にさらなる未来を期待しているのが、内蔵カメラを使った機能。
いまのところは、赤ちゃんやペット、防犯観点からの活用等が使用用途の範疇だけど、ZOOMでの会議が当たり前となった2020年。
事務所通しをこの端末を通じて繋げば、面白いことになるのではないかと感じている。
リモート環境だけど、Wifiでお互いの様子を繋ぎっぱなしにして、声をかけたいときに画面越しに声をかけて質問する。
そんなありかたも将来的には十分実現可能な気がする。
(オフィスより景色の方を見たいって声の方がおおいと思うけど)
これはどっちかというと、リモート環境を監視するためとかではなくて、いつ相手に質問の声をかけてもいいのかみたいな見極めがしやすいというレベルの考えで、どこかの会社では実際に大型のモニターを設置してやっていると聞いたことがある。
新型コロナウイルスが訪れてなければ、そんなのはただの妄想に過ぎなかったけれど、意外とそんな時代も目の前まで来ているのかもしれない。
世界と繋がる「どこでも窓」
世界のいろんな景色がみまくれるドラえもんの道具のような窓「Atmoph Window2」
コロナ禍の今必要とする人が多く、予約が殺到しているため、小売店舗として仕入れはできませんが、購入させていただいた際に、ATMOPHさんのご厚意で小さな文具屋であるうちのお店でも展示店舗として掲載頂いております。
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